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チャレンジし続けることがミッション。LINE RECORDS田中氏インタビュー

みなさん、こんにちは!

今回のSHOWCASEでは「LINE RECORDS」から田中大輔氏に登場いただきます。

LINE RECORDSの立ち上げメンバーである田中大輔氏から、LINE RECORDSへの想い、さらには音楽への熱い想いもお話しいただきましたので、是非ご覧ください!

※尚、現在LINEでは新型コロナウィルス対策として在宅勤務を行っておりますため、今回のインタビューはオンラインによって実施致しました。

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1.キャリアについて

——まずは田中さんのこれまでのキャリアについて教えていただけますか?

大学を卒業した後に、CD・レコードショップである「新星堂」に入社し洋楽専門の店舗でアナログレコードのバイヤーを担当していました。その頃は、夜はDJとしても活動していました。
そこで2年ほど働いた後、レコード会社「ユニバーサルミュージック」にアルバイトとして入社しました。
ユニバーサルの仕事のスタートはクラブ・プロモーターとして各クラブにリリース前のプロモーション用レコードを持っていき、クラブDJの方々に曲をかけてもらえるようにプロモーションするということでした。
それから、ラジオ・雑誌などのメディア宣伝担当や、制作ディレクター担当を経た後、通称「アー担」(アーティストの宣伝担当)となり、リリースキャンペーンやメディア露出などCDプロモーションに関わるあらゆる業務を担当しておりました。
そして、2015年にLINE MUSICに転職しました。

——LINE MUSICに入社したきっかけは何だったのでしょうか?

ストリーミングサービスに強い興味を持っていたのが一番の理由でしたね。
LINE MUSICに入る前はレコード会社で働いていましたので、当時は「違法ダウンロードをどうやったら撲滅出来るのか」ということを日々検討していました。
そういった状況の中で、Spotifyを始めとして音楽ストリーミングサービスが世の中に出てきました。
サービスを知った時は、「あぁ音楽業界にも新しい時代が来たんだな」と衝撃を受けました。そこからストリーミングサービスに興味が湧いたという流れでしたね。

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——田中さんは、レコード会社という音楽業界からLINEというインターネットサービスの会社に転職された訳ですが、働き方など違いを感じたことはありましたか?

そうですね。入社した時は色々とカルチャーショックを受けましたが、一番驚いたことはコミュニケーションの部分ですね。
レコード会社の時は、電話など相手と直接会話するというコミュニケーションがメインでした。
LINEに入って、会話のほとんどがLINEを始めオンラインであることは驚きましたね。
もちろん今は慣れましたし、むしろ様々な業務を同時進行で進めていく上では、オンラインでのコミュニケーションの方が効率的なことが多いと思っています。

2.LINE RECORDSについて

——続いては、LINE RECORDSについてお聞きできればと思います。

LINE RECORDSとは、一言で言うとLINEの音楽レーベルです。
他の音楽レーベル同様、LINE RECORDSに所属するアーティストの楽曲制作や楽曲管理を行っています。

我々が他レーベルと異なる点として、デジタル・ストリーミング・コミュニケーションの3軸の強みを活かした、LINEをはじめとするデジタルメディアとの連携や新人の発掘のためのオーディション開催等を展開することによって、アーティストとユーザーの距離を近づけることを目標に様々な取り組みに挑戦していることが挙げられます。

——LINE MUSICとはどのような関係性になるのですか?

LINE MUSICを国内No1のサービスにするため、様々な音楽コンテンツや映像コンテンツを制作し、LINE MUSICに独占あるいは独占先行して供給している、という関係ですね。
コンテンツによっては、他のストリーミングサービスにもLINE RECORDSが制作したコンテンツを配信しています。


3.LINE RECORDSで働くこと

——田中さんの業務について教えてください。

私は、2017年にLINE RECORDSを立ち上げてから、現在は事業プロデューサーという役割を担っています。
今は、数名のスタッフがおりますが、立ち上げた時は、制作・宣伝・SNSの更新等レーベルとしての業務を全て一人でやっていました。
「何でも屋」のようなポジションでしたね(笑)

——他のレコード会社と比べて、LINE RECORDSの良さは何ですか?

非常にありがたいことですが、設立から今に至るまで様々なことにチャレンジさせてもらえています。
現在でも多くのレコード会社にとって最終的なミッションはCDを売ることです。
新人アーティストによっては、初期の段階ではストリーミングサービスでの話題作りを画策しますが、最終的にはCDをリリースすることが求められます。
しかし、LINE RECORDSではCDリリースに囚われないチャレンジをすることが可能です。むしろ、本当の意味で「音楽ストリーミングから生まれたヒット」の創出にチャレンジし続けることがLINE RECORDSのミッションということで、常に新しいことにチャレンジできることは大きな強みですね。

——LINE RECORDSとして、今後目指すことはどんなことですか?

音楽レーベルとしてNo.1を目指したいです。
そのためにも他のレーベルでは出来ない大胆なチャレンジをしていきたいと思っています。

また、どうしても「LINEの音楽レーベルだからデジタル・オンリー」という先入観を持たれることが多いのですが、そういった予想を裏切るように、例えばレコードをリリースしてみたりと、LINEのミッションである「WOW」を体現できるような取り組みを今後も行っていきたいと思います。

さらに大きな目標として、やはり音楽ストリーミングからのスターを産み出す、ことを目指しています。
海外で言えば「Chance The Rapper」や「Lil Nas X」のような、旧来型のCDリリースを前提とせずに、ソーシャルとストリーミングサービスから勝ち上がったスターを産み出したいと思っています。

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——なぜ日本でストリーミングからスターが出ないのでしょうか?

これは日本の音楽市場の特徴なのですが、日本は音楽の売上としてまだストリーミングの比率が低くCD売上の比率が高いことが要因だと思います。
「1週間で1億回聴かれました」という状況は、まだ日本の音楽市場ではありません。
しかも、ストリーミングサービスのサブスクライバーの母数もまだ少なく、日本の全音楽ストリーミングサービスのサブスクライバー数を合わせても、正確には把握しかねますが、まだ1,000万に満たないほどのユーザー数だと思います。
まずはサービスユーザーが増えないと、日本でストリーミングだけで勝ち上がって行くのは難しいです。
今の状況ですと、ストリーミングサービスでのヒットだけで、「ミュージックステーションに出演しました!」「紅白に出ました!」「東京ドームでLIVEやります!」というアーティストになるのは、まだ難しいと思います。

しかし、ストリーミングサービス自体は右肩上がりで成長してますし、ユーザー数もどんどん増えてきています。
さらに、5G等が浸透すれば日本はこれからますます生活のデジタル化が進んでいくはずです。そうなれば、いよいよスマホで音楽を聴くのが当たり前になってくる時代はやってきます。
そうなることを見越して、我々は今から次世代のスターを産み出すための準備をしているのです。

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以上、今回はLINE RECORDSより田中大輔氏のインタビューをお届けしました。

LINE RECORDSでは以下のポジションを募集しています。是非下記のリンクから詳細をご確認ください。

今後もエンタメカンパニーの様々な事業を紹介していく予定ですので、お楽しみに!!

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