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今の子どもたちは、何歳からスマホを所有?        -親子で学ぼう!夏休みに気を付けたいネットトラブルとタイムマネジメント -

ご家庭でお子さんはスマホやタブレットを使っていますか?
お子さんのいる家庭では、夏休みになって学校で使っていたタブレットなどを家に持って帰っている子も多いと思います。
また、すでにスマホを与えている家庭もあるでしょう。
今の子どもたちが、スマホをいつから持ち始めているか、どんなネットトラブルがあるか気になりませんか?
LINEみらい財団では、子どもたちのスマホ・タブレットの利用に関する現状を知るため調査を行いました。
今回は子どもとスマホやタブレットとの付き合い方について、LINEみらい財団で実施した、子どもたちのスマホ・タブレットの利用に関する調査結果を紹介します。この調査結果から、お子さんがいる方には、親としてどんなことができるか考えるきっかけにしてもらえると幸いです。


■子どもがスマホを持つ年齢は? そのことによるトラブルはある?

LINEみらい財団が、全国の小学生~高校生の子どもを持つ保護者1000名と小中高の教員1000名に行なった調査をもとに、最新のスマホ事情とスマホやタブレットに関するトラブルを見てみましょう。

① 今の子どもたちは、何歳からスマホを持っていると思いますか?

お子さんがいるみなさん、子どもにスマホを持たせていますか? 
ほかの家庭ではどうなのか気になりませんか?
そこで、何歳からスマホを持たせているのか聞いてみました。

Q.あなたのお子さんには何歳からスマホやタブレットを使わせていますか。

・最も多いのは12歳から
子どもにスマホを持たせている場合、「12歳から」がいちばん多いという結果でした。小学校6年生あるいは中学生になったらスマホを持たせるという家庭が多いのかもしれません。また、子どもにスマホを持たせている家庭をすべて合わせると、72%でした。つまり、本調査では、子どもたちの10人に7人はスマホを持っているということになります。今の子にとって、スマホは持っていて当たり前になりつつあるようです。

② ネットトラブルにはどんなものがある?

スマホだけでなく、文部科学省が取り組む「GIGAスクール構想」によって、子どもたちには1人1台のタブレットなどの端末が学校から与えられています。それに伴い、さまざまなトラブルが起こることも考えられます。

実際にトラブルは起こっているのでしょうか? 
また、どんなトラブルがあるのでしょうか?

・ネットトラブルとは?

ネットに関するトラブルは、大きく次の8つのパターンが考えられます。

なんだか、私たち大人にも身に覚えのありそうなものばかりですね。もしこうしたトラブルに合ってしまったら、子どもには対処が難しいかもしれません。中には親や先生に言い出せない子もいることでしょう。

・特に多いのは「長時間利用による生活習慣の乱れ」

学校で実際にどんなトラブルがあったのかを教員に聞いてみました。

Q.スマホ・タブレット等の利用時の問題・活用方法について、この1年であなたの学校において以下の問題で個別対応が必要なものはありましたか?

特に「長時間利用による生活習慣の乱れ」と「悪口・いじりなどのコミュニケーショントラブル」の2つが多いようです。前者は、動画サイトやSNSなどに夢中になってしまい、授業などほかの活動がおろそかになってしまうことが考えられます。後者はSNSなどでの悪意のある書き込みによるものかもしれません。ネットでの発言は、現実に顔を合わせて会話するのと違い表情や口調がわからないため、トラブルになりやすいのは大人でも同じ。適切な文章の書き方を知らないと、意図しないトラブルになってしまうことも多いものです。それ以外のトラブルも、割合としては少なくなりますが実際に起こっていることがわかります。

いずれにしろ、これらは学校だけの問題ではありませんよね。
子どもたちがこうしたトラブルに合わないためにも、またトラブルに合っても対処できるよう、トラブルについて知り、スマホやタブレットをどのように使ったらよいのか、普段から家庭内で話し合っておく必要があります。

■子どもといっしょにスマホやタブレットの使い方について考えてみましょう

LINEみらい財団が開発した「GIGAワークブック」は、子どもたちが、スマホ・タブレットの使い方やトラブルに合わないためのネットワーク上のルールやマナーなど、いわゆる「情報モラル」について学ぶことができる教材です。学校はもちろん、家でのスマホやタブレットの使い方についての学習ページも用意しています。
「GIGAワークブック」を使って、スマホやタブレットの使い方について子どもと話し合うきっかけにしていただければと思います。

①「GIGAワークブック」はどこで入手できる?

以下のURLから「GIGAワークブック」をお申込みいただけます。
小学校1年生~3年生向けの「ビギナー」、小学校4年生~6年生向けの「スタンダード」、中学生・高校生向けの「アドバンスド」の3種類がありますので、お子さんの学年に合わせて活用してみてください。
 
お申し込みはこちらから
https://linecsr.my.salesforce-sites.com/materials
教材選択よりご希望のものをお選びください。

②  どんなことが学べるの? 

以下は例として「アドバンスド」版から、使いすぎ・長時間利用に関連するワークを紹介します。ダウンロードしたPDFをパソコンまたはタブレットで開いてください。

「GIGAワークブック」は、「情報モラル」について学べる、PCやタブレット上で開いてそのまま学習に活用できるいわば電子ブックです。
後ろのほうのページに「家で使う」という章があります(目次で確認できます)ので、家でのスマホやタブレットの使い方について、ぜひお子さんといっしょに考え、話し合ってみてください。

・「自分で時間を管理する力」を身に付けよう

スマホやタブレットを使いすぎて生活に影響が出ないよう、時間の使い方について考える課題です。

 普段から「これをするには、どれくらいの時間がかかるかな」と予想し、実際に測ってみることを通して、時間を予想する力を育てます。そして「自分で時間を管理する力」を身に付けることで、スマホやタブレットを使う時間についても、だらだらと使い続けるのではなく、自分で管理できるようになってくれることが期待できます。

・スマホやタブレットを使うときの家庭でのルールを考えよう

「GIGAワークブック」の最後には、保護者向けに書かれたページもあります。たとえば、スマホやタブレットを家で使うときのルール決めについて注意点や考え方などを記しています。

例として「ネットの使いすぎに気を付ける」というルールはどうでしょうか? 「使いすぎ」という表現はあいまいですよね。1時間は使いすぎなのでしょうか? では、2時間は? 3時間なら? 親と子で基準が違うこともあります。ルールを決めるときは、あいまいな表現をさけましょう。
また、もし子どもがルールを破ったときにはどうすればいいでしょうか? 親が一方的に押し付けるのではなく、「どうしたらルールを守れるか」を子どもといっしょに考え、主体的なルールづくりを目指しましょう。

・スマホやタブレットの保護者向け機能を知ろう

フィルタリングやアプリの設定などについてわかりやすく解説したページもあります。

 トラブルや犯罪に巻き込まれないための「フィルタリング」アプリや、スマホの使用時間を管理する機能などについて紹介しています。

■読むだけじゃなくて、考える教材です

「GIGAワークブック」の大きな特徴は、「スマホやタブレットで写真を撮ってSNSで公開する」というような具体的な使い方の場面について、「写真を誰でも見られるSNSで公開するときのリスクは?」などと子どもたちに考えてもらい、自分の意見を書き込んだり友達や親と話し合ったりできる構成になっていることです。たんに読んで知識を詰め込むような教科書ではありません。だから「GIGA"ワーク"ブック」という名前なんです。
子どもが家にいることの多い夏休み。
ダウンロードした「GIGAワークブック」のPDFをパラパラとめくって、もし気になるページがあったら、時間があるときや夕ご飯の後に、子どもといっしょに考えたり話し合ったりしてみてはいかがでしょうか?


今後もLINEみらい財団は、教育現場や社会の変化にあわせ、情報モラル等に関する教育活動に取り組み、子どもたちがデジタル社会で生きる力を養うことを支援してまいります。

「GIGAワークブック」について詳細等は、こちらの特設サイトをご参照ください。
活用型情報モラル教材GIGAワークブックについて
https://kids.yahoo.co.jp/edu/moral


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