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グルメ英単語#11 ー「K」はキドニーパイ  K for Kidney Pie

キッチン英語辞典#1から#28 で、ざっとお料理に使う英単語や解説を見てきました。ここでは、それが使われるシチュエーションsituationに目を向けたいと思います。気軽にやってみたいと思うので、手軽に読んでいただけたら嬉しいです。

それでは、

グルメ英単語の「K」


A : In London, I would like to go for a pub lunch and order a kidney pie.
B : I don’t recommend you.
A : Why?
B : Kidney pie was the most disgusting things I’ve ever eaten in my life. The awful gamy smell, I still remember.
A : I just thought the name “kidney pie” sounds pretty.

A : ロンドンに行ったら、パブランチをしてキドニーパイを食べるの。
B : お勧めしないけど。
A : なんで?
B : 人生で食べた中で最悪の食べ物の一つ。今でもあの強烈なゲイミーな匂いが、思い出せる。
A : キドニーパイって名前が可愛い響きだと思ったの。

と言うことで、

K for kidney pie、 Kはキドニーパイ

です

ロンドン名物みたいな感じで、お馴染みだと思います。
食べた方も多いと思います。
実際は、Steak and Kidney Pie  ステーキと腎臓のパイ
としてメニューに載っていることが多く、
見た目も豪華で美味しそうです。
でも、気をつけて。
日本人の場合、チキンパイとか、ビーフシチューパイは、
おいしく食べられる方が多いと思うのですが、
キドニー、つまり腎臓肉が入ると、
鼻をつまんでも、口に入れられない人が多いと思います。

上の会話ですが、
pub lunch パブランチ 
を、既定の単語として使っています。
本来なら、
I would like to go for lunch at a pub
となるのかもしれませんが、
pub lunch はイギリス英語としては普通に使われていて、
Collinsでも “ a lunch in a pub” 「パブでの昼食」と、なっています。
「a」または「the」をつけるのをお忘れなく。

イギリスにいた頃、
イギリス人のおっさん
(私はまだ若い乙女でしたのでこう呼ばせていただきます)に
パブランチに連れて行ってあげる、と言われ
ランチメニューから食事をオーダーしたら、
とても嫌そうな顔をされました。
彼の言うパブランチは、
Liquid lunch (液体ランチ、つまりビールを飲むだけ)
だったみたいです。
まあ、半分アル中みたいな人が、たくさんいた記憶があります。

日本も結構ひどかったですけどね。

仕事帰りに居酒屋で飲む。

というのが普通の時代でした。
翌日まだアルコールの抜けない頭で仕事を開始して、
昼頃やっと抜ける。
そして、夜にはまたアルコールを流し込む、
みたいな形で働いていた人が、大勢いました。

最近は上司が部下に、
仕事帰りに飲みに行くぞ、
って、誘っちゃいけないらしいですね。
断れない部下に対するパワハラだそうです。
本当に、そんな感じで、
お財布と体を痛めながら飲み歩いていた、私の若かりし頃。
でも、
不思議なことに、途中から楽しくなって、
飲まずにやってられっかい、みたいになっちゃうの。
それって依存症?

でも、
好きだなあ、居酒屋。
美味しい居酒屋が手近にあると嬉しいですよね。
あと、海外にいる間も、無性に食べたくなるのは、
本気で美味しい焼き鳥。
海外では和食屋さんのメニューの一部に焼き鳥もありますが、
焼き鳥だけ真剣に焼いている焼き鳥屋は、
ほぼないです。

香港の人は、本当に和食が好きなので、
居酒屋もずいぶんできてきましたが、
でも、どっちかというと和食屋さんが多い。
寿司、刺身、天ぷら、豚カツ、鰻重、などと一緒にある焼き鳥。
うーむ。
何も新橋のガード下を
そのまま持ってこいと言っているわけではないですが、
ちょっと、私の目指す焼き鳥と違うの。
有楽町のガード下なんて、なくなっちゃったのかなあ。
昔、ガードにな並ぶように建っていた、
とても美味しい「和楽地(わらじ)」と言う串揚げ屋さんがあったけど、
ずっと前に消えたでしょうね。
有楽町なんて、小綺麗になっちゃって。
丸の内のOL(この表現自体、まだあるの?)
は、小綺麗な有楽町どころか、
ピッカピカな丸の内の最新丸ビルとかで
ハングアウトするのかなあ。

文化の一面としてなくなってほしくない居酒屋ですが、
パブもイギリス人の心だと感じることがありました。
パブは、public house が短くなったもの。
公共のお家、みんなの集まりどころ、ですね。
人口の多いロンドンはもちろん、
地方の都市や街でも、たくさんパブがあって、
微妙に客層が違うのです。
そして、みんな、自分がどのパブに属しているか、
何気に知っている。
最近のイギリスに行ってないから、
間違ってるかもしれないけれど、
なんとなく、あそこは労働者階級の行くパブ、
こっちはホワイトカラーの行くパブ、
見たいのがありました。

そういえば、

イギリスでのマーケティングの授業で、


驚いたことに、
Social Grade (社会等級、とでも訳すか)
が、すでにイギリス人の間で決まっていて、
しかも自分がどれに属すか知っていて、
「私はCだから~」
みたいな会話を普通にされたときは、
驚いて、
意味がわかりませんでした。

ご参考までに、出典:https://www.ukgeographics.co.uk/blog/social-grade-a-b-c1-c2-d-e

Social Grade / Description / % HRP population (UK)
AB : Higher & intermediate managerial, administrative, professional occupations
22.17%
C1 :Supervisory, clerical & junior managerial, administrative, professional occupations
30.84%
C2 :Skilled manual occupations
20.94%
DE :Semi-skilled & unskilled manual occupations, Unemployed and lowest grade occupations
26.05%

AB : 高位及び中間の、管理職、行政職、専門職
C1 : 監督職、事務職及び下級の、管理職、行政職、専門職
C2 : 熟練職工職
DE : 半熟練及び未熟練の肉体労働者、失業者及び最低等級の職業

訳は私が便宜上つけたものです。

これは結構、最近の分け方だと思います。
でも、私が習ったころは、
Aが貴族と教授、みたいに教わった気がします。
普通の人は、すごい給与でも、B、
だったような。
大学の教授って、そんなに偉いのか、と思ったことを覚えてます。
それに、確かDは、個人事業主とかが入っていたように思うのです。
友人のお家はお店をやってました。

イギリス政府が、国勢調査などで使うみたいです。
それをマーケティングでも用いる、と言うことでしょうか。
現在は、アメリカとかみたいに、
正規雇用か非正規雇用か、専門職か、学生か、失業者か、
といった程度に変わっているのかもしれませんね。
でも、ここで私が驚いたのは、
イギリス人の友人が、
自信を持って、
「うちはD」と言ったことです。
等級とは言いますが、
決して、階級でAが上、と言うわけではないのです。
社会を平面にして、職業の形態で分けた時に、
こう言うグループがこのくらいいる、という指針にすぎず、
AがDより上、と言う発想はないみたいでした。
そうでなくっちゃ、ですよね。
自分の仕事に誇りと自信を持たなくちゃ。
どうせ今に、
全部AIに取って代わられちゃうみたいだし…ね。
あ、貴族とかの称号は残るのかも。


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