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グルメ英単語#17 ー 「Q」は辞める Q for Quit

キッチン英語辞典#1から#28 で、ざっとお料理に使う英単語や解説を見てきました。ここでは、それが使われるシチュエーションsituationに目を向けたいと思います。気軽にやってみたいと思うので、手軽に読んでいただけたら嬉しいです。

それでは、


グルメ英単語の「Q」


A : I can’t stop eating. I am putting on weight steadily.
B : Why don’t you quit eating bread for a month? It will make a difference.
A : I know. I don’t want to have an eating disorder.
B : Eat only when you are hungry, not when you are angry.

A : 食べるのをやめられない。着実に体重が増えてる。
B : パンを食べるのを1ヶ月やめたら。違いが出るわよ。
A : わかってる。摂食障害になりたくない。
B:ハングリー(空腹)の時だけ食べて、アングリー(怒ってる)時に食べないこと。

ということで

Q for Quit


「Q」「辞める」です。
止めると書いて「やめる」と読むのでも良いかと思います。
quitは、何かやっていたことをほぼ永久的に中断するような意味です。細かい作業をずっと続けていて、I quit といえば、「もうやめた」やってられないわ、という意味です。
仕事を離れることも quit と言いますが、間違っても上司に向かって、” I quit” というと、「辞めてやる!」的な表現になるので、使うのは控えましょう。公式に仕事を辞める場合では resign 辞職する、などを使いましょう。

ダイエットで、この食品を食べないでいる、などという時にはquit が使われます。I quit taking caffein カフェインを絶っている、などです。

上の会話では、摂食障害になりたくない、と軽く言っているので、
まだダイエットしなくちゃ、ぐらいの段階です。
ただ、炭水化物 carbohydrates を全て抜く、などというのは危険なので、
まずはパンだけ食べないとか、白米は食べないとか、夕飯は炭水化物を抜き睡眠の4時間前に済ませるとか、
ちょっとだけ強い意志を持って、少しだけ生活習慣を改善するというのが、正しく長く続くダイエットなのだろうな、と思ってはいます。
できているかは別です。

海外でも摂食障害 eating disorder
大きな社会問題です。
日本には素晴らしい家庭科という教科があって(いまもあるのかな) 
小学生の時から、栄養素とか栄養価について学んでいます。
これが世界的に当たり前だと思ったら大間違いです。
有名大学に受かって良い職に就くことだけをターゲットにした教育が横行している国々(アジアに多い気がする)で、家庭科みたいな教科は顧みられません。
また、アメリカも、日本のように家庭科として教えるのではなく、
年に一度ぐらいプロジェクトのお話がある、という感じ。
Home Economics 家庭経済 Domestic Science 家庭科学
などという科目がある場合もあるようですが。
あとは社会問題の話題に栄養素の話が出てきたりとか。

一方で、食べ物のコントロールをムキになってやってる人はすごい真剣だし、そうでもない人は、適当に流す。

ただ、アメリカの食べ物を見ていると、
ダイエット難しそうだなあ、と思います。
お肉がメインで野菜は付け合わせ、という発想ですが、
日本みたいに、野菜が中心で時々お肉が入っている、
というのとは逆ですね。
お肉自体は悪くないのですが、
付け合わせの野菜にクリームやバターがたくさん使われているし、
小麦粉やポテトを使った炭水化物系が、
パンとはまた別に出てくる。
とんかつの衣なんて、可愛いもんだと思うくらい、
ビーフウェリントンを包むパイ生地とか、
ローストビーフについてくるヨークシャプディングとか。
美味しいんですけど。
肉の塊もこうやって食べると美味しいなあ、っていう気にさせられるんですけど。でもカロリーはねえ。

摂食障害を表現する英単語ですが、


日本と同じく、アメリカでも拒食症 Anorexia nervosa過食症 Bulimia nervosa が主に挙げられるようです。

他には、「暴飲暴食」とか「やけ食い障害」と訳せると思うのですが、Binge eating disorder があります。

また、これらよりもずっと心理学の範疇になると思われるものに、

食べること自体を拒否したり無関心になる ARFID (Avoidant Restrictive Food Intake Disorder) 「回避・制限性食物摂食障害」

紙や石鹸、チョークなど、本来食物で無いものを食べようとする「異食症」とも訳せる Pica

食べたものを反芻する Rumination Disorder 「反芻性障害」
などがあるそうです。

お医者様からは少し痩せなさいと言われてますけど、
毎日お腹を空かせて健康的に食べている私は、
これでいいと勝手に思ってます。
本当は、食べ過ぎる悪習を断ち切って、
健康体にならないといけないんでしょうけど、難しい。
意志が弱い(苦笑)。


摂食障害が若い人に多いのは、


自分の外観が何かしら気に食わないからなのだ、と思います。
まだ若かりし頃、ぽっちゃりした友人が、
「私ってこんなにデブなのに、田舎に帰るとおじいちゃんが、『なんだ、そんな痩せっぽちで、もっと食べろ』っていうんだよね」と
自虐ジョークを言ってみんなを笑わせていました。

しかし、今ならわかるのです。
運動してないからウェスト周りは太めだったかもしれないけど、
すんなり伸びた手足は細かったです。
おじいちゃんは正しい。

ある一定の年齢を超えると、
若いことの美しさが眩しいくらい見えてくるのです。
先日友人が、
「若い子を見ると若いというだけで美しいと思う。目が細いとか鼻が曲がってるとか肩幅が広過ぎるとか、もうそんなことはどうでもいい。若さって何て美しいんだろう」
と言っているのを、頷きながら聴きました。
若い人間達の輝きが見えた時、自分は若くない側に入った
ということなのですが、
こうなってみると、
たおやかさとか、しなやかさとか、滑らかさとか、躍動力とか、
自分が失ったものが見えてくるのです。
不思議ですね、自分もかつてはあっち側にいたのに、
その時には見えなかった。


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