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軽く超えていった選手たち

4月から新年度となり、クラブも正式にスタートしました。
クラブ立ち上げや年度替わりでの多忙な毎日が少し落ち着いてきたこともあり、プレスタート期として活動を始めていた3月のことを今さらながら振り返ってnoteに連日あげています。時期外れで申し訳ありません(謝)

3月31日(金)
この日は、AC等々力さんをお招きしてのトレーニングマッチ。

さぁ、行こうぜ
アップもわいわい

小学生時代は8人制しか経験していないという子ばかりだし、ましてやサッカーしていなかったという子もいるので、新中1の選手たちは、11人制は初めてという選手が結構いました。
この日よりも前、3月には3回ほど試合の機会があったけれど、それは全て5人制。なのでサッカーというよりはほぼフットサル。
だから厳密に言えば、クラブとしての「サッカーの試合」は、この日が初めてと言ってもよかったわけです。

久保田はこれまで「新しくクラブを立ち上げる」という経験を2度ほどしています。クラブを立ち上げてしばらくの間は、産みの苦しみで試合になかなか勝てない。これは決して僕だけではないはずのあるある話。ほとんどは最初の試合は豪快に負けちゃうもの。しかもそれは当分続いて、初ゴールも数試合目とか、ましてや初勝利なんて数ヶ月後とか、その翌年まで勝てないとか。

普通はそれが当たり前。初めから結果なんて出せないし、それを求めるよりも先にやることがたくさんあるし。

だからこの日も、まぁ仕方ないけどたくさん失点はするだろうな、それでも明るい雰囲気だけは切らさないようにこっちで盛り上げて、何とか自信だけは失わないようにさせてあげないと⋯という心持ちでいたのだけれど

試合前も明るい雰囲気は当たり前、でも始まってみても明るい雰囲気は彼女たちでしっかりつくり、むしろどんどん雰囲気が良くなってゆく。押し込まれる回数は多かったものの、明るい雰囲気をそのまま走れるパワーに変えて、守備も最後まで決して切らさずに守り抜いちゃってる。

普通にコレ試合前(笑)

ハーフタイムもベンチではワイワイしてるし、ハーフタイムなのに
「いっせーの、1!」とか指スマ始めちゃってるし、かといって後半が始まったら急にまたスイッチが入ってしっかり相手に対応して頑張っちゃってる。

「あれ、俺の想定大外れだぞ何だこのオンオフ切り替えの激しさは⋯」と、試合を見ながらそして声で鼓舞しながらも、そばで見ていたママさんズに対し
「ちょっと素晴らしくないっすか?」「感動してます」と思わずつぶやいてしまったほど。

1試合目は0−0、そして2試合目はゴールをもぎ取って1−0。
この子ら凄い。こちらの浅はかで勝手な想定を軽くそして遥かに高く、あっさりと超えていってしまった。
もちろんAC等々力さんも好チームなので、最後の1本ではしっかりとお返しをされちゃいましたが。それもまた良し、です。

2試合目の決勝ゴール、そしてこの日唯一のゴールは、奪われたボールを猛烈なプレスバックで奪い返し、そのままスルーパスを通して決めたもの。

奪い返す、スルーパス、落ち着いたゴール。一連のこの流れも見事だったけれど、ここに関わった選手だけでなく、この日全体を通して守備を頑張った子、中盤やサイドで相手とのバトルをバチバチに戦った子、何度も守備に帰りピンチを救った子など、全てのプレーヤーが関わった結晶として生まれるのがゴールというもの。そうして皆でひとつのカタチとして表現した、素晴らしく美しいチームゴールだったのです。

この子たちすごいなぁ。
そんなワクワクだけを抱いて帰った日。一緒に電車で帰った選手を送り届け、その駅近くにある王将で「小ビール」を頼んだら、店員さんが間違えて「大ビール」を持ってきた。普通に間違えて持ってきてしまったのだろうけれど、値段はそのままでいいですよって言ってくれました。
きっと良い試合ができたお祝いをしてくれたのだろうと勝手な超解釈をして、想定外に大量のビールを昼から美味しくいただきました。笑
王将大好き。

最高の船出を見せてくれて美味しいビールを飲ませてくれた選手たち、ありがとう!
(王将の店員さんも)

対戦して下さったAC等々力の皆さんも、本当にありがとうございました。


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