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びわジャムが食べたい

というのも、昔食べたことがあり久々に食べたくなった。

親戚がびわを育てていて、収穫したびわを選定する手伝いの報酬として売り物にならないびわをくれた。
だから6月頃になると親は親戚の家で手伝いをし、幼い私はびわを貪っていた。
当時はびわの価値など分かっておらずなんとなくで食べていたのだが、今考えると恵まれていたと思う。

そして大量にびわが貰えるので、びわジャムにしていた。贅沢かもしれないが、びわの味は個体差が多いので全て甘く煮込んで瓶詰めにした方が美味しいし保存がきく。

コツコツとびわの皮剥き種を出して実を取り出す。びわの風味が失われないほどの甘さを加える。

びわ自体の味の形容は難しく、何に似てるとかはあまり無いと思う。びわを食べた事ない人は一度食べてみてほしい。スーパーで売っている場合がある。

そして、びわでジャムがいかに珍しいことか。
わかっていたが商品検索してもヒットは少ない。
通販で買おうかなぁ、どうしようかなぁと悩む。このびわジャム欲は一過性なものだと思うし、最近お金がないので贅沢はあまりしたくない。

親戚は高齢になってきてびわの管理をあまりしていないため、びわの収穫が少ないだろうし収穫すらしていないかもしれない。

幼い頃のあの思い出の味にこんなにも焦がれる日がくるとは。
20代なのに早すぎやしないか…。

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