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[マーダーミステリー 用語集]検索

マーダーミステリーがもっと流行ってほしいというお話。

マーダーミステリーは、よく人狼とかTRPGと似ていると言われる。
人狼とTRPGの中間という表現もよく聞く。「ゲーム性」が高い人狼に対して、マーダーミステリーの特徴は物語を重視している点にある。そしてそれは、マーダーミステリーが人狼に比べて初心者に入ってもらいやすい長所と考えられる。

ゲーム性という言葉を使ったが、これは競技性という言葉に近い。人狼はゲームとしてのルールがしっかりと決まっていて、歴史も長く、戦略が多い。成熟されたルールから様々な専門用語が飛び交うことも多いので、それ故に初心者と経験者の差が出やすい。
経験者はそうして出来たセオリー通りの考え方で正論をぶつけてくる。そうした卓(ゲーム、試合)に初心者が入ってもボコボコにされるか、質問をして理由を説明されてもゲーム中に理解することは難しい。結局、理解出来なければ説得のしようもないためセオリー通りの進行で進むことが多い。酷い時は、質問をするのは議論の妨げをしようとしているからだと狼側だと疑われ、殺されてゲームから除外される。観戦していて楽しめる人なら良いが、初心者が自分抜きで勝手に進むゲームを見て「人狼!最高!無茶苦茶たのしい!」となるのは珍しいだろう。

他のゲームでも、人狼で使われる専門用語をよく聞く。私が桃栗3年(ネット上で人狼ができるサイト)で人狼に触れた時と比べて、人狼はそれほど有名なゲームになった。テレビで紹介されたときは衝撃だった。
だが、私は他のゲームで人狼の専門用語を聴く度、非常に不安になる
「ここにいるみんなは人狼経験者なのか?」「『単語の意味はよく分かんないけどとりあえず黙っとこう』って思っている人はいないか?」「専門用語(共通言語)による言葉の壁で。誰かをゲームから除外していないか?」 と。
私は”人狼”は好きだが、そういった”人狼プレイヤー”は苦手だ。なんか知らん言葉でマウントとられているみたいでうざい。日本語話せ。



で、ここからが本題。マーダーミステリーのお話をしたい。
マーダーミステリーは(日本での)歴史が浅く戦略が確立していない。もの(シナリオ)によってルールが違うし、全員が初心者みたいなものだ。だからゲーム性に関して差が出にくい。ボードゲーム的な要素を多分に含んだマーダーミステリー(例えばサイコロの出目の期待値を計算したり、計画的に農業をしたりするもの?)ならば、他のゲームでの経験の差が出てくるだろう。だが、そんな差が生まれるものはGM(司会役)の裁量でどうとでもなるし、かつそういったものは非常に稀である。

「知らない専門用語を使われること」についてはどうだろうか?
マーダー"ミステリー"で 、ゲソコン(足跡) だの 新緑の芽(毒物) だの 見立て殺人(童謡や歌の通りに人が死んでいくような殺人)  がどうだとか、ミステリーの専門用語を使うことで誰かをゲームから除外するだろうか?
私はマーダーミステリーにおいてそれはないと感じている。私はマーダーミステリーにおいて「ペダントリー(知識や情報をひけらかすこと)」はおおよそ許容されるものであり、積極的にするべきだと思う。そのひけらかした推理や教養は、登場人物が登場人物に対して発言したものであれば、世界観を損なわない限り大いにペダントリーして良いと感じる。
分かりやすい例を出すと、「登場人物が人狼の専門用語を使いながら、他の登場人物に状況を説明する」のは、(登場人物が熟練の人狼プレイヤー同士でもない限り)会話で人狼の専門用語が出てくる明らかに異質な存在であり、世界観を損なうメタ的な発言である。
また(ここが一番大事なんだが)、マーダーミステリーでは、『初心者経験者問わず、分かっていない人に対してその説明をする時間をゲーム中に取ることができる』。これは会話中(ゲーム中)にいつでも質問ができ、理由を含めて説明されることによって納得し、そして一緒にゲームが進行していくことを意味する。説明を受けて理解できなくとも、とりあえず自分の意見を持ってゲームには挑める。ゲームが進行すれば、ゲーム中に他人の意見に納得することもあるかもしれない。そこが人狼と比べた時の一番の違いである。


ペダントリーの許容について補足。例えば、どんぐりころころになぞらえた「見立て殺人」があったとして、そのことにプレイヤーの内たった一人しか気付かずにエンディングまで行っても、その不気味さや重要性の演出には全くならない。推理はいつだって誰かが考えた内容をひけらかすことで進んでいく。それに感心したりするのは、推理小説(コナンでも金田一でも何でも良いが)でしばしば見る展開であり、嫌悪感を抱きにくい。あんまり専門用語を並べる人はうざったいことこの上ないし、なんかマウント取られているみたいで腹が立つのは間違いないが、むしろその ” 難しい専門用語を使う話し方 " が、その登場人物と物語の雰囲気づくりに一役買っているかもしれない。それを許容できない人はおそらくいないだろう。

ちょっと話がずれたが、最後にまとめ

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マーダーミステリーは

「人狼のように ” ルール的に難しいところ ” は少ないからプレイしやすい!やってみよ?」

ってことと、

「マーダーミステリー新規のプレイのために『マーダーミステリーをプレイするための用語集』的な内輪ルール()丸出しのくっさいまとめサイトは要らないし、そんな用語は新規参入の邪魔になる上に世界観を壊すだけだから、人狼用語ペダントリーをしたがる自称推理ゲーム経験者様は、ちょっとは頭を使って会話しようね。」

って話でした。
初対面で不快だなって思ったら、もうそのゲームしてくれないよ。

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

次回、マーダーミステリーにノックスの十戒はいるのか?って話と、マダミス作ろうかなー、どういうのが良いのかなーって考えている話をしようと思います。

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