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数学理科

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中学校~高校の数学・物理・化学に関する記事。
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#高校数学

点と直線の距離

直線 $${ ax + by + c = 0 }$$と参照点$${ O =  (p, q) }$$の距離$${ d }$$は、割と簡単な式で与えられている。

$$
    d = \frac{| ap + bq + c |}{\sqrt{a^2 + b^2}}
$$

これの導出は様々な手法があるが、以下では参照点を原点とした座標系に変換した後、三平方と三角形の面積で導てみる。

1. 距離の式

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二次方程式の解の公式の覚え方

二次方程式$${ ax^2 + bx + c = 0 }$$の解を与える公式$${ x = \dfrac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac\,}\,}{2a} }$$というのがある。これさえ覚えてしまえば二次方程式を解けるようになるので、この公式を有難く覚えようとする人と、覚えさせようとする人が現れる。しかし人並みの記憶力では厳しいと考えた方が良い。

1. 地味な平方完成

平方完成

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数式の読み方:常微分

数式の読み方:常微分

微分は連続関数の解析で使える強力な道具である。高校では簡単な1変数関数$${ f(x) }$$に対し、$${ f(x) }$$の常微分を$${ f'(x) = \displaystyle\lim_{h\to0} \frac{f(x+h) - f(x)}{h} }$$と定義して扱う。歴史的に常微分は微分商、微分係数、導関数など複数の呼び方があり、表記法も複数使われている。特にライプニッツの記法$${

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