見出し画像

クセのある文字

毎年サンタクロースから手書きのお手紙をもらっていました。
(遅れての話題ですみません)


幼い頃、冬になると弟と一緒にサンタさんへ手紙を書いておりました。
毎年ちゃんとお返事がくるのがわくわくと楽しみで。今でもそのちょっとクセのあるサンタさんの文字を思い出せるんだよなぁ。
見覚えというには親しみ過ぎた、父の文字だったから。



父は字を書く職人で、主に映画の看板を書いていました。わたしが思春期になる頃にはデジタルな方法になっていたけれど、昔は映画館の看板は筆や刷毛での手書き。
新作映画が来るたびに、大きな看板に絵を描く人がいて、そこにタイトルや出演俳優などの情報を入れるのが父の仕事。
梅田のとある映画館はいつも父の看板で、幼いながらにもそれはそれは誇らしかったもの。
下線や下書きなどなくても、美しい文字をまっすぐに書く。時には楽しげだったり、恐ろしげだったり、そんなふうに文字を描いていたこともあったなぁ。


なのに、そんなにスイッチ切るん?と二度見するくらいに、父のプライベート文字はクセがある。

小学生の頃、夏休みの自由研究は毎年父との交換日記で、その日記の父とサンタさんとは同じ筆跡。
サンタさんのお返事は封筒の宛名を見ただけで犯人が判明しそうなのものだけれど、無邪気な姉弟には、ただただほんものの宝物だったのです。

あれ?
そういえば、サンタさん、なんでお仕事の文字にしなかったんだろ…?



サンタさんは両親なのだ、ということはいつからか知っていたけれど、いると信じている体で暮らしていたので、クリスマスの朝 枕元にプレゼントがあるという絵本のようなことが中学生になっても行われておりました。

『信じてる』には育ちすぎた頃の子を持つ両親の作戦はこう。
クリスマスの少し前、一緒に買い物に出かけ、その時わたしがかわいい欲しいと見ていたものをこっそり購入し、24日深夜、もしくは25日早朝に枕元に配置する。父母サンタの作戦は完璧。
その年も毎年のように何事もなく任務完了するはずであった。

中学2年の時、母はとうとう寝坊したのだ。
静かに部屋のドアが開き、
寝てるよなぁ〜?よしよし。
じゃないねん。
抜き足差し足でほいほいとプレゼントを置き、意外とうまくいったわ!とほくそ笑むような足取りで、母は出ていった…。

あーあ。見てしもたやん。
布団にもぐって、母の失態を笑ってしまった。
数日後、母に、あたしゃ見たんやで、と伝えてみると、あれそうなん⁈とか言いながら、でへへと笑っていた母サンタ。



短大のホームステイプログラムに参加して、その時の家族がたまらなく好きで、好き過ぎてその後もよく会いにいっておりました。
クリスマスといえば、好きな人とロマンチックに!が当時知っていた定番。
ところが初めての海外でのクリスマスは、親族がみな集まっての3日間続くお祭り。
それはそれは素晴らしく楽しくて。
お子たちは順番にあれやこれやと出し物をして、若者はそれに混じったり、外ではしゃいでいたり。
わたしはお子の出し物、マジックショーのアシスタントに任命され、プラムプディング食べながらステージに上がれば、飲んだくれた大人たち(常識の範囲内で)に生まれて初めてやじられたりなんかして。
なにこれ!楽しい!で常に満腹、3日で5キロ弱の増量を記録。
これとてもよい思い出です。

それからは子供の時のように、クリスマスを家族でやる!がわたしの中で決まり事になり、彼氏がいても当日は家で母と洋風の飯に挑戦したりケーキを焼いてみたり。そうして家族4人でひゃっひゃと食べてはしゃいでいました。(弟はいたりいなかったり)
そういうことが何年か続いて、結婚して今。

クリスマスの頃、わたしは基本仕事です。
夫と休みが一緒の日に外食する、がクリスマスの行事。今年も仕事だったけれど、ちょっと早く帰れたので、待ち合わせて天ぷらを食べ、りんごのシナモンロールやサワーチェリーとレモンピールのマフィンなどに心奪われ(すごくおいしかった)、いちごタルトを食べたりなど、いいクリスマスだったな。

そして今日は仕事納め。
例年と違うあれこれがあるので、終業時間が読めないけれど、11月からいろいろあった中さまざまを一緒に乗り越えてきた上司や同僚と、よい締めくくりができますように。


そんなことを思っていた12/30。
無事に年内の仕事を終え、新年を迎えました。
明けて早々、めちゃいいことありましてん。
なますが人生でイチバンの出来!
(見た目ではなく味が)
うひひ。

おせちがどうにも好きじゃないので用意しませんが、お雑煮となますだけは準備します。
お雑煮は2〜3年前から粕汁スタイル。
粕汁大好き。どんぶり1杯食べちゃう。

大阪ではうるう餅を焼いてお雑煮に乗っけてました。よもぎとかエビとかのうるう餅は焼いておやつにしたり。
横浜に来てからうるう餅を見たことがない。
あれは関西のものなのかしら。


結婚式をした神社にお参りに行ったりなどしつつ、短いお正月休みが終わり、1/3が仕事初めでした。


11月、12月、となんだかぱたぱたしていて…。
もういっか、いまさらクリスマスの話て。とも思ったのですが、なんかもったいなくて。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

そして本日1/5であります。
2023、たくさん笑うよい1年となりますように!

粕汁お雑煮
今年の具は根菜ときのこ
人生イチのなます
久しぶり、金時にんじん!

今年初めての紅茶
なんか泣きそうになった
疲れてるなぁ…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?