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HSP繊細さんとは?



世の中に敏感になりすぎて生きづらさ、悩みを抱えている人がいる

そんな方に出会った時の対応など
なかなか理解してもらえない事が多いので拙い文章ですが読んで頂いて認知してもらい、身近にHSP( 繊細さん )がいたらちょっとでも理解してあげられたら幸いです。

とある文献によると全人口の15~20%( 約5人に1人 )意外と多いHSP体質
最近は繊細さんと呼ばれて本も出版されたりと少しずつ認知はされてきている様子


私ごとですが


典型的なHSP体質なのです
( 感覚感受性、環境感受性が高い人)

HSPについて詳しくはわかりやすいこちらのサイトを参照ください

NHKさん

サワイ製薬さん


感覚過敏症パニック障害持ちで
人一倍感覚が過敏なのか、感じなくて良いものまで感じ取ったり、怖がったり、
予測して読み取ったり
考え過ぎて不安に追い込んだりと
世の中に適応するのって実はとても必死なんですよね。


俗に言う霊感の強い人ってやつ

小さい頃から何で人間に生まれてきたのだろうか?と自問自答し続けてきて幼稚園の頃の将来の夢が虫や豚だったりと。笑 昔から変な子扱いされて来たけど世の中の基準での変が私の普通なんですよね

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ブタになりたかった幼少期。笑

最近は繊細さんなんて言い方もされています


パニックは予期もしない所で急に出てきたりするので日々恐怖心に怯えながら平然を装っている事に疲れます


パニックの症状は
動悸、過呼吸発作からの呼吸困難、
手の震戦、痙攣など…

いかに余計な事を感じ取らない事、気にしない事
特にストレスを溜め込まない事は常に心掛けているのですがなかなか難しい

医療従事者になって様々な文献や症例を見たり
自分を分析するようになってからは
何が苦手か、怖いのかが最近具体化してきたので
出来るだけ避けるように心がけています

苦手な事

HSPだなぁと生きずらさを感じている方はまずは何が苦手なのかを具体的に洗い出してまず自分自身が理解すること、そして身近な人に伝えておくと事前に回避できたりするのでオススメです。


私の場合は
:大音量、不協和音、高音域 、他人の話し声、車バイクの音
→電車の駅のホームで駅メロが同時に流れた不協和音とかテレビの音、
音程やピッチが気になるので他人とのカラオケは苦痛
耳栓とノイズキャンセルイヤフォンは常備

:赤い光、液晶画面の強い光
→暗闇の中に見えるテレビとかエアコンのポチっとした赤いやつ
踏切や信号の赤もゾッとします 集合体も恐怖症
疲れている時はスマホすら見れない事もあり

匂い:香水、柔軟剤、コンビニの揚げ物油臭
日焼け止め、化粧品の匂い、タバコ臭、アルコール臭
→電車の中で隣に女性が座ってくると一瞬恐怖を感じる。洗濯物系もあえて香りを付ける商品の傾向にあるので困ったもんです


他の人にとっては何の気にも止まらない事が
極限に苦痛だったり

人間つらいなーと日々思う事は多々あり。笑
↑これ結構真面目に

心無い親戚なんかには「あんた鬱だよ!」とか言われた事もあるけど一言鬱で括られるのもなかなか理解してもらえてない難点


感受性が豊か過ぎるが為に自分を苦しめたり追い込んでいるんだなーと。
鈍感な性格に生まれたかったと悔やんでもしょうがないので受け入れて上手く向き合いつつ

臨床に出るようになってから
私みたいな人が他にも沢山いらっしゃって
何か良い方向に向かう方法は無いかと模索しておりました。


とにかく、

気にしない!鈍感になる事!猫みたいに生きる!


を自分に言い聞かせてていて簡単そうでこれが本当に難しい。

対処法

今の所私はこの症状に対しての西洋医学的な治療は受けていません。
一時パニックの発作が強かった時や
右半身痙攣になってしまった時にあらゆる検査を受けましたが異常なし
( 大学病院送りになりMR・CTも何回も入りました)

自律神経失調症 ストレス溜まってるんじゃない?でまるめられて

筋弛緩剤と精神安定剤の処方
→身体に合わなかったし効果を感じられなかったので服用はすぐにやめました。

そんな中自分の逃避方法は

・自然の中で何も考えずにボーッとする
・好きな音程の音楽を繰り返し聴く
・何かに没頭する( 物作り、楽器練習 )
・身体を温める( ホットパックやお灸、こたつなど )                                              ・寝たい時は気が済むまで寝る
・泣きたい時はひたすら泣く ・無心で銭湯or温泉に浸る 


案外単純でシンプルだったり。

何も考えない!無になる!って所がすごく大事で

頭の中から無駄な思考を排除する
瞑想なんかはすごく効果があると感じます

理想はこんな感じ

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ネコニナリタイ

あくまでも個人的な一例なので

私も自分を色々犠牲にして我慢したり追い込んでいたりと気づかないうちにやってました

無になる事で気づきを得たり冷静に分析出来るようになったりした時に

各々体が楽になるな〜、ここちよいな〜、気持ちいいな〜という感覚を大切にして時にはご褒美を与えて自分を大切にしてあげてください。


身体を動かした方がいいのだろうけど
運動神経皆無な人間に運動しなさい!
って簡単に言われるけど当事者的には結構NGワードかなと


鍼灸治療の適用

治療でHSP自体は治すは出来ないけど
過敏になっている感覚を緩和してあげられる事は施術者側も当事者側両方の経験上出来ると思います。


鋭くなっている感覚をすこし和らげてあげる
刺さってくる角を取ってあげるイメージ

バケツいっぱいになっている感受性( ストレス )
を減らして溢れないようにする

何かあった時に頼れる存在、信頼関係

お話を聞いて共感してもらえるだけでも気持ちが楽になります


どんな治療法か?と聞かれる事は多々ありますがここに効くぞと具体的特効穴などは特に見当たらない。
( 皆ここが知りたいのだろうけど )
そもそも型にはめ込む事自体ナンセンスだなと思います。刺激に対する感受性は誰一人同じことはないので…

強いてゆうなら壇中痛いくらい!笑

私の場合は極限に刺激を欲しますし
刺激に過敏な方もいるので

優しい刺激から強刺激まで臨機応変に見極めて患者さんに合わせて刺激量を調整出来る事が大事かな。

治療をする、整える、安心してもらう
という事に意義があるので鍼灸師さんの力量で
全力で癒し&心をほぐしてあげて下さい。

最近流行の言葉【ととのえる】はとても良い表現だなと

治療家として過敏症の方に出来る配慮

●香り
芳香剤や柔軟剤には要注意
本人には良い香りだと思っても
科学的な香りが苦痛になる方もいる

●照明
仰向けになる時など蛍光灯の光が直接目に入らないようにする
偏頭痛持ちは光だけで痛みが悪化します。
目の上にタオルやアイピローなどを乗せる、
照明を落としたり間接照明など


●店内のBGM
私の場合はJAZZが苦手で結構な音量でループされると目眩吐き気催したりします(参考までに)
音の好みは人それぞれ、個別に合わせるのは難しいので音量も大きすぎないように耳にわずかに入る程度が良いのかなと

●次の予約は患者さんのタイミングで
症状、感情の起伏が激しかったり、外に出なきゃ行けない!というのも苦痛な事もある

前職の院が絶対次の予約を取る!というマニュアルだったので治療院側の都合もあるけどかなりの違和感を感じておりました。

あとは期限のある回数券買わせる
これは患者さん側から何度も相談受けました。
通わなきゃという事自体負担をかけてしまう場合もあります。

HSPさんは断るのも精神的な負担になったりするので患者さんに負担をかけない程度の距離感で
本人のタイミングで来院してもらうのがベスト

身近にHSPの人がいたら

何が苦手かを理解してあげて下さい

それがあなたの当たり前、普通からずれている事もあると思いますが優しく受け入れて分かってもらえる人が1人でもいるだけでもとても気が楽になれます。

気にしすぎだよ!的な声かけは絶対NG
そんなの本人が1番分かってます

HSPなのかな?と感じる方

ドクターショッピングで病名を欲しがったりネットに情報が沢山あふれていてそれを隅々まで読んで

自分は病人だ!

と自分で追い込んでしまっている患者さんに良く会います。

私はこれは一種の生まれ持った個性だと思っていて自分を病気に追い込むのではなく普通の人が感じない事が読み取れたり気付く事が出来たり

デメリットばかりでもないので感受性を生かして欲しいです。

参考までに、私が読んで少し楽になった本を紹介します

最後に

SDGsとか多様性が最近話題になっていますが世間の中での当たり前と自分の中での当たり前のズレに悩んでいる方は実は多かったりと

そもそも当たり前ってなんなんだ?って思います

自分の固定概念や思考を押し付けるのではなくちょっとした理解や柔軟性、配慮があるだけでも楽になる人はいます

理解し合ってどんな人にも生きやすい優しい世の中になって欲しいなと望みます^ ^

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