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メコン川の渡し 室内に向けた窓 麺好き【専業旅婦飯〜つられてベトナム🇻🇳7】

4日目午前 ミトーからホーチミンへ

市場からの帰り、中洲に位置するタンロン島まで折り返し往復する渡し船を見ていた。バイクや自転車がぞろぞろ乗り降りしていく。安全さはともかく、ここに住んでいたらさぞ便利だろうなと思う。

メコン川には船と共に大量のホテイアオイも浮かぶ
釣具店は実用的な品揃え

もう少しここにいたら、絶対目的もなく渡し船に乗るに違いない。ココナツ教の寺院跡のあるトイソン島でホームステイとかもしたい。濁っているが、さっき市場で見たあれらの魚介類を育む豊穣な川と暮らしを見たい。

もっといたい。でも今回の短い旅行では明日の出発に向け夕方までには空港近くに取った宿に移動する。5泊(そのうちベトナム4泊)の旅行は短いけれど、つられなければ縁がなかったかもしれないこの地に「次は…」を思い描く。

ホーチミンまでローカルバスがあるらしい。
Googlemapで見ると始発のバスターミナルより市内ホテル寄りのバス停を通って何と目的地のタンソンニャット空港前を通るちょうどいい路線。
しかしそこあたりのバス停でキョロキョロしてみる。聞くとホーチミン行きはこれらじゃなくてああしてこうしてみたいに教えられる。ありがたいけれど、とにかくこれじゃないようだ。
で、ホテルフロントでも聞いてみる。ローカルバス停はどこでどんな形式のバスかな?それはわからないけどロビーで待っててくれたらツアーバスの手配はできると教えられる。ありがたいけど、とにかくそれじゃないようだ。

ロビーにレモングラスとライムのウェルカムドリンク
これが置かれたホテルに泊まりながら
ローカルバスに乗りたがる人は少ないのか

あたりをうろついていたら乗れるかもしれないと思いつつ、自信がないため、昨日同様3キロ程先のバスターミナルまで歩くことにする。バイクタクシーとかもなんか除外。
場所は違うが昨日とほぼ同じ距離だ。単なる大通りでも目につく物は面白い。

80年代中国にあったような意匠の絵に
初めて共産主義的なものを感じる
なぜそんなに耳が赤いのかな?
朝食にマルベリージュースがあったし
右奥のジュースの絵は桑の実に違いない
毎年6月に摘むがジュースにするほどあるんだ❕

バスターミナルでは20分後出発のバスがわかって一安心。
近くで買った肉まんは緑の皮で乗るバスの車体が日本のポストのような赤なので、コントラストが見事なのだ。(見出し画像)
相変わらずおいしいことこの上ない。

そう言えば旅行前食べ物ではとにかく「バインミー」と言ってた連れ合いが、着いた翌日朝と移動中の間食の2回立て続けに食べてから、口にしていない。
「バインミーもあるよ」
と何度か声をかけたが
「今は肉まんが食べたい」と言う。
どちらかと言うと私の方が肉まん派だが、明日ベトナムを発つとなるとここでこそバインミーも食べておきたい気がするので1個づつ買って分ける提案をする。
歯切れが悪いのは実は
「おいしかったけど2個目のパンのパリパリで血ぃ出た」
らしい。治療中の抜歯部分を直撃したとは言わずに、バインミーは今いいかな?感を装っていたようだ。若くないのは一緒だから気をつけよう。

出発したバスは結局市内のにらんだ辺りを回って人を拾っていく。
まあでもどのバスともわからず手を挙げて止めて乗り込むのはやはり難しかった。またミトーに来る時はポストのような色のバスにここで乗れると覚えておこう。

ベトナム最後の宿は空港近くのアパートメント。
ベトナムの都会で初めてホテルを選ぶ時、安い部屋には窓がないことも多いと知った。
バスタブなくてもお湯が出なくてもいいから窓は欲しい。
息苦しくて朝がわからなくなるからだ。

予約サイトの写真や説明を見ていると、部屋の写真にはっきりとカーテンが写っていても開けると壁に絵画🖼️があったり、バスルームの窓並サイズであったりするらしい。
はっきりと「窓あり」とある部屋、カーテンが開いて彩光がありそう部屋を選んだ
最初のホーチミンでの2泊。日当たりはそれほどいいわけではないが、一応窓はあった。
おや?窓もあるし光もあるけど、何か不思議。外には囲まれた壁があるだけ。

今日の宿は結構広くキッチンやバルコニー付きで窓も大きいが眺望がない。厳密には屋根がガラスになっている坪庭というか中の空洞部分に窓が面していて、そこが空調の排気なんかも兼ねていたりする。
建物密集地域で、雨が吹き込む事も虫が入る事もなしに彩光と開放感を得る工夫だったのか?

夕食はまたしても米の飯が欲しい連れ合いがいるのでこれとこれ。

ベトナムでシンガポールチキンライスの連れ合い分
私はワンタン麺
この葉っぱはミントでドクダミはなかったと思う

グルメとして紹介される物を食べるでも有名店に入るでもないが、身近で何だか入り易そう基準だけでも、ベトナムで食べた物は驚くほどおいしかった。
昨年久しぶりに行ったネパールのダルバード。これは自分にとって本当においしい物だと思っているが、どちらかというと家庭で作る物であり、そして自分の身体がそこに馴染めば馴染む程真価を発揮するタイプのおいしさだ。
しかしベトナムで食べる物は最初から紛れもなくダイレクトにかつ気軽においしく思える物だった。
一食分の量が少なく辛い甘いが時々とんでもないところまで行くタイと違い、ベトナムではおいしい物がお腹を満たす分量ちゃんと出てくるのがうれしい。

一つ残念なのは、連れ合いは好き嫌いは多くないが常軌を逸した加熱願望があるのだ。
食べ物が傷む事の少ない北海道育ちから見ると、ディープな大阪で子どもの頃路上で腐った物を食べたのが死因と思われる人を見たようで、もはや強迫観念だ。
何でも無闇に火を通すのは変だがしかたない。子どもの頃食べなかった刺身とか心ゆくまで洗った野菜はいいという基準もよくわからないが。
家では食べるが現地では生春巻ではなく揚げ春巻きを食べ、ゴイガーのような和えものには死ぬ死ぬ言うので、(その割にバインミーの生野菜は?)そこは残念だが、複数の物の味見ができるのは一人旅では難しいので大目にみる。

帰り道スーパーに入る。
コンビニの2倍足らずの面積、そこまで広いわけではない店内のこの充実ぶりはすごい。野菜や肉もちゃんと売られているが、ここまで割いちゃうんだ。
相当麺好きなんだね。

ここだけではないこの列両側インスタントヌードルの上
裏の列には乾麺の類がずらっと

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