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定期的に戻りたくなる


わたしは定期的に戻りたくなる。
そう、

「過去」

にだ。

それは例えば最高に楽しかった日だったり、私の人生を狂わせた最悪の始まりの日だったりする。

どっちに戻りたくなるかは日によるが今は猛烈に後者に戻りたいのだ。

あまりにも戻りたすぎて、その当時よく聞いていた曲を聞いてみたりする。

そう、自ら最悪な日々を「フラッシュバック」させるのだ。

そんなことをしても、なんの意味もない。

そもそも、過去になんて戻れないのだ。

世の人々は消化しきれない過去をどうしているのだろうか?
後者はわたしにとってただの最悪な過去ではない、最悪な上に消化しきれていないのだ。

きっと消化しきれていないからいつまでも執着してしまうのだ。

今更できることなんてない。当事者に会うくらいだろう。


関わりたくもないから、すぐに縁を切った(距離を置いた)のに会うのが一番の消化方法だなんて・・・

でも、自分にも非はある。楽しさが勝ちすぎて、いくつかの選択肢を誤ったのだ。
あの頃はそんな自分にも腹が立っていた。

二度とこんな日々は過ごしたくないと思ったのに、そんな日々に戻りたくなっている。


なんの刺激もない日々を送っているから、刺激を求めているのだろうか・・・

確かにあの日々は何よりも刺激的だった。
当時はただただ楽しかった。
色々あった。

そして、もしあの時に戻って全てどうでもよくなる前に何とかしていたら今の私はもっと上にいたのではないか、トラウマや嫌な記憶なんて一切持たないままの幸せな私がいたはずだと・・・

満足のいく暮らしや欲しいものを全部手に入れた先に見えたのは消化しきれない過去だった。


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