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介護で思ったこと ⑨ ホスピス相談見学1
親の面倒は看取る「覚悟」を持て、
信頼できる訪問診療医に巡り会えた。
万全の対策を講じ、
自宅で看取る心の準備はできた。
◎はずだったのに、、、
やはり心のどこかに
これから起きること、
未知なることへの
拭い切れない不安が
あったのだと思う。
◎最後の砦としてのホスピス入院
適切な言い方ではないとわかっている。
ただ日々追い詰められていたその頃の私。
緊急避難場所としてのホスピスを
どうしても決めておきたいとの思いが
日に日に強まっていたのだ。
在宅診療が始まって数週間経ってから、
訪問診療所の院長先生のところに
また相談に行った。
万が一家族の気力、体力が限界に来た時、
入院させてもらえるホスピスを
見つけておきたい。
◎ ここで仁義切ってどうなるの
在宅で診療してくれる医者がいるのに
勝手にホスピス入院は流石にできないだろう、と
一応、仁義を切ったつもりだった。
だが冷静に考えれば、
とても失礼な申し出をしているのだ。
だって彼は、「自分の医療チームに任せて」
と、言ってくれているのだから。
その彼に一応断りを入れたからいい
などという話ではないはずだ。
それでも院長先生は私の話を聞き、
その時点での父の病状、そして
これから起こっていく身体的変化について
医学的アドバイスをくれ、こう言った。
「そう思うなら、
ホスピスに相談してみたらいいよ」
◎私もケアされていたのだ
院長先生、彼のもとで働く医療スタッフ、
そして訪問看護師さん達から、頭ごなしに
または命令口調で否定されたことは、
一度もなかった、と後になって気づいた。
彼らは患者の体調管理だけでなく、
患者家族の心の安定にも
気を配ってくれていたのだ。
つづく
ヘッダーの写真は近所の公園の紅梅は満開🌸
白梅はこれから。空の青にとっても映える。
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