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就活(結婚)詐欺に引っかかったようなもの

つづき(就職雑感)

△ お墨付きをもらったパワハラ中年男


支店長が
「セクハラはないけれどパワハラはある」と
高らかに宣誓したことは嘘ではなかった。

1ヶ月近い本社研修が終わり、
配属先での仕事がスタートしてすぐ
衝撃の事実を知ることになる。

一年前に新卒で入社した先輩男性社員が
パワハラが原因と思われるメンタル崩壊で
半年以上休職しているのだ。

パワハラ加害者は出世の道から外れたことが
明らかな中年男性社員。
息をするように暴言を吐き言動が全て粗雑、粗野。
パワハラの権化のような存在。

存在自体が悪で
会社にとってもマイナス要因のはずなのに
そこは終身雇用制の日本の会社。
身分は保証されている。
しかも支店長公認だから、やりたい放題😫

△ 人事部の仕事って何よ

どうやら彼の悪評は本社人事部まで届いていて、
人事評価は無茶苦茶低く、もはや昇進見込はない。
モチベも下がるし面白くない。
パワハラで憂さ晴らしでもしていたのだろう。
人間として最低。

ただそれ以上に問題なのは
その粗暴人間を地方で野放しにし、
好き勝手やらせていた人事部。
人事としての仕事をしていないじゃない。

令和の日本、自分達は日本を代表すると
自負している大企業内で
低レベルの前時代的な非常識が
罷り通っている事実。
娘の想像を遥かに超えていたのだ。

△ 若い娘の怒り


彼女は怒って言っていた。

会社説明会で人事部社員も、
実際に会った現場の現役社員も
誰一人、醜悪な生物が社内に
生息していると教えてくれなかったことに。

会社案内にキラキラ輝く社員だけでなく、
彼奴のような社員も登場させなかったことに、

従わざるを得ない人事発令で
害悪を撒き散らすだけの社員と
同じ職場で働くことになるかもしれないが、
覚悟しておいて、と入社前に
伝えてくれなかったことに。

まだ若い彼女は本当に怒っていた。

怒りを人事面談で伝えれば会社は
少しは変わると思っていたのかもしれない。

△ 就活(結婚)詐欺に遭ったと思うしかない

良い学生に来てもらいたい企業が
積極的に自社の暗部を公表するはずがない。

そして個々の社員の悩みクレームにいちいち
対応できるほど、人事部は暇ではないと冷たく
あしらわれるだけだ。

採用後は会社側が主導権を握り、
社員は一兵にすぎない。
悲しいけれどこれは社会の事実。

結婚詐欺に遭ったと思うしかないのだ。

結婚を決めるときはこの人しかいないと思い込み
相手に対する周囲のネガティブ意見に聞く耳を持たない。

就職も同じ。
その会社はやめた方がいいよ、という親の意見を
娘は全く聞かなかった。

河津桜のアップ



△ 詐欺に遭ったと気づいたら

耀しいキャリアプランを見せられ、
「我が社の将来に必要な人材だ」なんて、
会社のお偉いさんに言われたら、
そりゃ舞い上がるだろう。

それでもある時目が覚めで、
あれ、騙されたかもと気づく時が来たら、
詐欺を働く人(組織)からとにかく
離れることがベストだと思う。

自分がダメだから騙された、
話し合えば解決するはずだ、
もう少し我慢すべきかも、 

と決して思わない。

退職(離婚)となるだろうけれど、
自分を騙した相手から遠く離れることが
自分を救う最善の方法だと思うのだ。

そんな事態が起きないような選択が
できている人生が理想だけれどね。

自分で決めた会社だけれど、合わない、
残念なから騙された、
あの時の親のアドバイスは正しかった
と気づいた娘。そして少し悩んでから
退職を決意した。

同期入社の中で2番目の退職者。
他にも別の地方支店配属の同期が
やはりパワハラ被害で長期休職していた。

病んでいる組織。
退職してくれて親はほっとした。

つづく





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