ピカ子? いいえピカソです
ピカソの絵画にまつわる個人的なお話です。
生涯で計14万7800点もの作品を
生み出したとされています。
絵画だけでも1万3500点の作品を制作。
どの美術館でも必ずや彼の作品を見かけます。
時期によって作風が全く違い、説明文を読み
これもピカソなの、と驚くことがあります。
○初対面のような気がしない
開催美術館、年月、何の企画展だったか
はっきりとした記憶がないのですが、
2000年代前半のある年の初夏、
森美術館かサントリー美術館の絵画展に
出かけました。
鑑賞後ミュージアムショップで目に留まったのが
ピカソの「女性の胸像」の絵葉書。
この油絵の展示はありませんでしたが、
まさか、ここで初めて出会えるとは!と嬉しい驚き。
この絵には思い出があります。
○小学校の美術作品展の招待状
娘が小学2年生2学期に
美術科の作品展がありました。
その当時はまだ学校からの連絡は紙ベース。
ある日下校した娘から
いつもより質のいい紙を使った、
「招待状」を渡されました。
そこには「美術展のご案内」とあります。
そしてこうも書いてありました。
生徒達の作品展で購入可能ってどう言うこと?
○面白い発想・企画
会場に入ると手作りの額縁で額装された
生徒達の作品があたかも美術館展示の如く
飾られていました。
そして既にいくつかの絵には
売却済みの印がついています。
先生に聞くと絵の所有権は購入者にはなく、
あくまでも生徒にあるのです。
つまり生徒作品展示即売会のスタイルを
とり、学校が寄附を呼びかけていたのです。
当日観に来られない保護者もいます。
強制ではなく、任意。
金額も自由。気に入った絵ならば
自分の子の作品以外でもOK。
「購入」した場合は領収書を発行してもらい、
確定申告時に寄附控除を受けられます。
とてもスマートでユニークな寄付募集方法で
私も少しばかり協力、娘の作品を購入しました。
○ピカ子
ピカソの「女性の胸像」を模写し、
スクラッチして仕上げた作品がこちら。
後日学校から持ち帰ってきた作品を
街の額縁屋さんで額装してもらい、
今も部屋に飾っています。
彼女の頭の中では画家の名前が
なぜが一語違いにインプットされていて
「これはピカ子の絵なの」と
教えてくれました。
いつかピカ子に会えるといいなと思っていたら
まず、ポストカードでご対面。
まだ原画を観た事はありません。
ピカソのお孫さんである
マリーナ・ピカソさんによる個人所蔵のようで
一般にはなかな公開されないのでしょうね。
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