英国王妃の事件ファイルシリーズ-Royal Spyness Mysteries-

英国作家、リース・ボウエンの書く「貧乏お嬢様シリーズ」がお気に入りだ。

最新刊は日本で今年の3月に出版されたが、いつも人気の本新刊をいつも通り図書館で予約した私の手には、いつも通り大体4ヶ月待ちの末に入手、拝読することができた。

↑最新刊。そんなにお気に入りならば買えばいいというものだけど、図書館で借りるものは借りる習慣なのだ。


お気に入りの理由はいくつかある。

・毎回とんでも設定だし、嘘みたいな事ばかり起きるが、ミステリーとしてはなかなか期待を裏切らない。

・主人公の設定がブレない。王家の親戚なのに、貧乏で、ドジで、見た目もそこまで華やかではないんだけど、とっても頭が切れて、正義感に溢れていて勇敢でチャーミングなお嬢様。特に彼女がめでたく(最新から1巻前の回でようやく!)結婚するまでのラブストーリーは、かわいそうなくらい危なげで、ロマンチックだ。

・1900年代前半のイギリス貴族の不思議な慣習とか、プライドの置き場とか、とんでもな事件〜これが割と史実に基づいているからびっくり〜が興味深い。(イギリス料理のバリエーションのなさには幻滅だけど、登場人物たちにとってはそれが絶対で、それ以外はないみたい)


筆者は御年79歳(2021年現在)だというけど、いつまでもお元気で、お嬢様シリーズを続けていただきたい。




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