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私の勝手な祈りが、彼を苦しめませんように


秋頃に購買ダッシュきっかけで唐突にJO1に沼落ちしました。我ながら特殊すぎる沼落ちの仕方で戸惑ってます。

ハマるまで、JO1で知ってることといったら、
・プデュで決まったメンバー
・元ジャニーズの人がいる
・大学の先輩(河野純喜さん) がいる

くらいでした。ほんとに浅すぎて申し訳なくなります。

元々人生の半分以上を旧Jのオタクとして過ごしてきたので、驚いたことや初めて得た知識が多々ありました。

まず、みんな人生経験豊富なことです。旧Jは小さい頃から事務所に所属するので、言ってしまえば社会から隔絶されたような、鳥籠の中のような人生を送っている人がほとんどです。でもメンバーにはうちの大学を卒業した人もいればバギーエンジニアだった人もいれば美容師だった人もいて、ほんとに多種多様なことがまず新鮮でした。

そして、みんながひとつの家に(部屋は違えど)住んでいることです。旧界隈では夢小説でしか見たことないシチュエーションが実際に存在することに驚きました。韓国界隈では当たり前のようですが私には衝撃でした。



そして、私がJO1に興味を持ってグループの歴史をざっとさらっていく中で、かなり印象的だったできごとが、

メンバーの金城碧海さんが、適応障害で休養していた、ということです。

私はこの事実を知ったとき、俄然彼への興味が大きくなりました。そして、彼が今、メンバーとしてグループに在籍し、活動してくれている事実が本当に尊くて、なんだか泣きそうになってしまいました。


ここから少し私の話になります(ずっと私の話だけど)


私は高校2年生でパニック障害、自律神経失調症になりました。

その時はまともな生活が送れているとはとてもいえない状態でした。 

何をしても常に謎の体調不良、教室にただ座っていることすら困難で、突然不安に襲われて保健室に駆け込む日々。学年集会は開始の挨拶と同時に退室していました。

息苦しい、酸素が薄い感じがする、貧血みたいな感じがする、倒れるかも、気分悪い、どうしよう、どうしよう。
こんなことをずっと考え続ける日々でした。
体重はみるみる減り、夜も眠れず、体を起こしているのもやっとの毎日。
人生で最も辛かった時期かもしれません。



同時期、私の応援していたグループのメンバーの一人が、同じパニック障害で活動休止していました。



そして彼は、パニック障害が原因で、グループを脱退しました。


私は辛さを知っているからこそ、なんで、とか、彼を責める気には1ミリもなれず、むしろ、「そうか……そうだよな……」と納得すらしていました。



私はこの件で、いわゆる心的疾患を抱えた人が、芸能界で、アイドルとして、存在し続けることがいかに困難で険しい道なのかを痛感しました。




だからこそ、金城碧海さんの話を知り、なんだろう、得体の知れない感情が、じわじわとこみあがってきました。
尊敬なのか、感謝なのか、労りなのか、本当に自分でもよく分かりません。
想像を絶する葛藤や苦しみがあったことは容易に察しがつきます。
それでも、今ここに存在している、それを選んでくれた、という事実が、

きっと、私には救いになっているんだと思います。



もちろん、辛い時には辛いと言ってほしいし、
永遠にいなくなってしまうくらいなら、いくらでも休んでほしいし、
とにかく絶対に、無理はしないでほしいけど。

それでも今活動してくれている事実だけで、私はなんだか、胸がじーんとして、温かくなります。

きっと私みたいな者の存在は、支えにも、負担にもなるんだということは分かっているし、むしろ負担になることの方が断然多いだろうとは思うけど、

それでも私は、一種の祈りのような気持ちで、彼を応援させてほしいなと、誠に勝手ながら思います。

彼の人生は私にとって希望。
でも押し付けがましくない希望。
そして私も、彼に希望を押し付けたくない。


私にとっての推し活は、彼に安寧がもたらされるように祈ることなのかもしれません。
そして、彼にとっての安寧は、私にとっての安寧でもあるから。

彼が私の救いであり安寧であり祈りの対象であることが、彼を苦しめることのないように、

自分なりに線を引きつつ、自らを顧みることを忘れずに、応援していこうと思います。


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