【読書感想文】子どもはみんな問題児
著:中川李枝子
タイトルが秀逸
今日、娘と図書館に行って育児書コーナーへ立ち寄ったときにこの本を見つけました。
綺麗に陳列された背表紙を眺めていると、なかなかコミカルで衝撃的なタイトルに目が止まりました。
「子どもはみんな問題児」
これ程的を射た表現ありますか?早く読みたくて子どもが寝るのが待ち遠しかったです。
元々中川李枝子さんの絵本が大好きで、子供の頃はぐりとぐらのカステラを食べてみたいな〜と空想していました。
中でも「ぐりとぐらとくるりくら」という話がお気に入り。くるりくらがちょっと不気味で、おっかなびっくり絵本をめくったものです。
抱いて 降ろして ほっといて
さて、この「子どもはみんな問題児」ですが、読み進めていく内に、自分の今日の育児が脳内を駆け巡っていきます。変な汗と共に。
怒るべきじゃないところでイライラしちゃったな〜
食事の支度中、「待ってて」の連発
そんなに構ってあげられなかった…
後悔の波がドドドーッと押し寄せてきました。
『子どもは素晴らしい先生です。あなたの目の前にいる子どもから学んでください。』
『大切なことはやはり「抱いて」の時期に伝えておきたい。後で後悔しないようにーー。』
今まさに私の子どもは「抱いて」の時期にあるのですが、本当に1秒1秒が大切な時だったなぁと思い出させてくれました。
よその子と比べず、自分と比べる
これは全保護者へ伝えたい。私の子ども時代なんてひっどいものでしたから、そう考えるとうちの娘ほんと良くやってるお利口さん!と感じました。
なんだかんだ我が子の方が自分の幼い頃よりよくできてるってこと多々ありますね。我が子がいくつになったとしても、「あーそれお母さんもっと酷いことやらかしたことあるから大丈夫。全然問題ない」って言ってあげられる自信あります。
今、人生で一番幸せ!
「抱っこして」と手を広げて催促してくれる。
少しでも姿が見えなくなると、後追いをしてくれる。
怖いことがあると抱きつき、頼ってくれる。
膝の上に乗って絵本を一緒に読んでくれる。
私が隣にいれば安心して夜眠ってくれる。
全部が今しかないことであり、全部がこの上なく幸せな事だと改めて感じる事ができました。
当たり前にあるからこそ気付きにくい最高の幸せに気づかせてくれた良い本でした。
この本の中に出てくる、「小さい牛追い」も図書館で探してみようかと思います。
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