東京オリンピック開会式に見る、人々の心の内側-批判の意識

Lilyです🕊 

初めましての方へ、私のプロフィール です。

前回オリンピックの開会式への思いを綴りました。56.4%という高視聴率!国民の皆さもとても楽しみにされていたことと思います。


準備から当日まで、この大式典に携わった皆様大変お疲れ様でした!
7年間の期間 (相当な紆余曲折があったようですが)を経て完成された作品には、実に様々な意見が飛び交っているようですね。私も友人と1時間ほど感想を語り合いました♪

ここでは、私の開会式に対する個人的な感想ではなく、世間の批判的なコメントに対して感じたことを書いてみたいと思います。


まず、私もそうでしたが、とても皆さん期待していたんですね!各国のオリンピックの開会式は毎回その出来栄えのレベルが最高に素晴らしいですが、きっと日本🇯🇵はそれを上回るような素晴らしいものを用意してくれる!日本らしさを世界に発信する最高の晴れ舞台で絶対に決めてくれる!!という熱い思いが集中していましたね。

数々の問題が重なり、あーだこーだ言われてきましたが、いざ開催が実現し、素晴らしい開幕式となれば、分断した国民の感情が一つになるようなそんな成功体験を実は国民が心のうちに求めていたのではないかと思います。

コロナで疲れきった私たち。その心の闇や、渦巻いたネガティブな感情を払拭し、明るい前向きな気持ちを取り戻すことができる!自国の美しさや、素晴らしさを再認識し、自信を取り戻し、世界にもさすが日本!と認めてもらえる。そんな一発逆転の可能性に大きな期待を寄せていたのだと思います。

私は海外でどう評価されたかということ以上に、国内でさまざまな辛辣な意見が飛び交っているのが気になります。著名な方のコメントなどあらゆる記事が書かれています。その一つ一つに対して見てはいきませんが、私はこういうことなのだと思います。

批判やダメ出しをしたくてたまらない、ガッカリしたという落胆の気持ちを何かにぶつけなくては腹の虫が治らない。失敗の原因は○○のせい、と敵を見つけないことには感情の落とし所がない。

これ何に、あるいは誰に対する感情でしょうか?猛烈に内側から出てくる批判的な言葉、許せない、あるいは悲しいという感情。心の深いところから沸き起こっています。

それは果たして、オリンピックの開会式だけに対してなのでしょうか?その許せなさや、期待外れによるガッカリ感は、自らの心の中にいつも持っている感情ではないでしょうか。心の中を探ってみて似たような思いに気付くことはできますか?許せないのは誰ですか?そのダメ出しする気持ち。本当は心の奥底で、自分に対しても持っていたりしませんか?

頑張っても失敗するダメな自分。良いパフォーマンスを発揮できない能力のない自分。筋が通っておらずいつも一貫性のない自分。人から認めてもらえない自分。失った自信をなかなか取り戻すことのできない弱い自分。

心当たりはありますでしょうか。たくさんのダメ出し感情のエネルギーが渦巻いています。それほどにまで、国民が自信を無くし、愛の気持ちを失いかけているのだと私は感じています。開会式への期待。きっと自らが返り咲く姿を、日本という国に重ね合わせていたのではないでしょうか。


少なくとも、今回のTOKYO 2020のテーマ"United by Emotion"これは今の世界や日本に向けたぴったりのメッセージで、私も本当に素晴らしいと思っています。コロナで感じざるを得なかった不安や恐れの感情を、再び愛の光りで統合するような、そんなメッセージが込められていると思います。

一方、"Diversity" 。恐らくこれが衣装やプログラムから察するに、今回取り上げられた開会式の大きなテーマだったように思います。ですが、これは今の私たちにはあまりフィットしませんね。私たちは分断され、恐れの感情を抱き、自らにダメ出しをする程に自信を失っているのです。そんな私たちには、まだ多様性を受け入れる余裕など無いのです。

そのあたりが、今回の批判的な意見が飛び交う大元の部分かなと。愛や統合を求めている私たち、一体感や安心感を感じたかった私たちに、他人との差を受け入れろと、いきなり分断を見せつけてきた。そのあたりの違和感が大きな反発の感情になっているとエネルギー的に感じた次第です。

愛をこめて。Lily

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