朝が来る
もう23時か…
明日は仕事だから早く寝ないと
アラームはいつも通り6時にかけ
睡眠薬を飲みベットに入る。
いつからだろう、朝が来るのが怖いと思ったのは。
高校を卒業してすぐに就職した
初めの頃は新しい環境に戸惑いながらも
新生活を楽しんでいた。
社会人1年目で同期は退職し、この会社に年の近い人はいなくなった。
理不尽に怒られ、気軽に話をできる人もいない
環境に身を置いていると
だんだん私個人の感情や気持ちというものは消えっていった。
その頃から、家に帰ると消えていた感情が
私の元に戻ってきて私を狂わせた。
時には涙が止まらなくなり、時には怒り狂った。
それでも会社に行けば自己防衛のように感情がなくなる。
そんな生活を続けていたが、ストレスで心身ともに限界が来たのか身体がうまく動かせなくなっていた。
夜は寝れず、朝になれば知らぬ間に会社にいて
サイボーグのように仕事をする毎日。
あぁ朝が来なければ…
そんなことを思いながら押し寄せる眠気に身を任せ
希望に満ちた憂鬱な朝を迎える。
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