若手女性アーティストのサマーソングが、渋滞しています。

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桜の季節も終盤に差し掛かり、春が過ぎ去っていくのを感じている黒木りりあです。

3月の頭にはアリアナ・グランデが4年ぶりのアルバム『Eternal Sunshine』をリリースし、3月下旬になるとビヨンセが初のフルカントリーアルバム『Cowboy Carter』を発表。そのプロモーションの一環として急遽極秘来日し、東京・渋谷のタワーレコードにてサイン会を行い、大きな話題となりました。更に、4月下旬には我らがテイラー・スウィフトが新アルバム『The Tortured Poet Department』をリリース予定と、洋楽シーンにおいては実力派の女性シンガーたちが次々とアルバムを発表して賑わいを見せています。既に、来年発表されるグラミー賞の候補作が出そろっているような状況です。

そんな中、若手女性アーティストたちは早くも夏を先取りしたようなサマーソングを次々とリリースし、初夏に向けて音楽シーンを盛り上げています。特に、日本時間4/12には私のお気に入りのアーティストが次々に新曲をリリースし、チャートを賑わせています。今日はそんな、私がお気に入りの人気若手アーティストのサマーソングをいくつかご紹介していきたいと思います！

カミラ・カベロ　『I Luv It』

若手女性アーティストの中でのサマーソングで先陣を切ったのが、カミラ・カベロです。全米がビヨンセの『Cowboy Carter』一色で盛り上がっている中、少ないプロモーションの中でリリースしたのが新曲『I Luv It』。
カミラと言えば、これまではラテン調のポップスと豊かな黒髪が印象的なアーティストでしたが、本作ではイメージを一新。エレクトリックなハイパーポップのサウンドとブロンドの新しい髪形で、自身の「新章」をアピールしています。アメリカの若手ラッパー、プレイボーイ・カーティをフィーチャーしたこの曲は、非常にセクシーな内容ですが、その電気的な音とサビの「I Luv It」が印象的です。チャートでは苦戦していますが、これからのカミラの新章がどのような展開を見せるのか、注目です。

ペリー　『Forget About Us』

4/12に発表された新曲の中でも一番の注目曲はペリーのデビューシングル『Forget About Us』です。世界でもっとも偉大なガールズグループ Little Mix の一員として大人気を博したペリー・エドワーズのソロデビューシングルとなります。
夏にぴったりで爽快感溢れるサウンドに、グループ随一ともいわれていたペリーの圧倒的なボーカルがアクセントとして響き渡ります。まさに夏にぴったりなポップチューンで、昔の恋愛を過去のものとしつつも葬り去ることはない、という歌詞が切なくも明るく響きます。
もともとこの曲はイギリスのシンガー・ソングライターであるエド・シーランが彼女に渡したそうですが、彼女のスタイルに合うようにコンセプトや菓子を変更しています。エドと、それからペリー自身も作詞担当者として楽曲にクレジットされています。
本当に夏にぴったりな一曲なので、是非一度聞いてみることをお勧めします。

ペリーの圧巻の歌声を堪能するなら、同時にリリースされたアカペラバージョンもおすすめです！

サブリナ・カーペンター　『Espresso』

現地時間4/12に開幕したアメリカ最大の音楽フェス「Coachella」で、初出演ながらも観客のハートをわしづかみにしたサブリナ・カーペンターは、 Coachella に先駆けて新曲『Espresso』をリリースしました。
自分自身の世界ツアーで大成功しただけでなく、テイラー・スウィフトの「The Eras Tour」の前座も多数務め、着実に実力と知名度を上げているサブリナ。ここ1年ほどで自身のスタイルを確立した彼女も、『Espresso』で新章を開幕。SNSを中心にじわじわとロングヒットを飛ばしている『Nonsense』や『Feather』といった人気曲を有しながらもなかなかチャートでも目立つ「大ヒット曲」には恵まれていなかった彼女ですが、『Espresso』は既にチャートでも上位に入るなど、大ヒットのにおいを漂わせています。
レトロポップなメロディにサブリナの甘い歌声、そして男性を虜にする魅力的な女性を歌ったこの曲には女性をエンパワー面とするメッセージが込められています。子役から活躍するサブリナの世界観が確立したミュージック・ビデオも大人気。Coachellaでも早速お披露目され観客の心を射止めたこの曲もまた、この夏にぴったりな一杯、もとい一曲です。

Coachellaでのパフォーマンスは、こちらからどうぞ。

デュア・リパ　『Illusion』

今回最後に紹介するのが、英国の歌姫デュア・リパの新シングル『Illusion』です。5月に待望の新アルバム『Radical Optimism』をリリースするデュア。『Illusion』は『Houdini』『Training Season』に続く、『Radical Optimism』の先行シングル第3弾です。
デュアらしいダンスチューンである『Illusion』は、良くない恋愛なのに良いものに見えてしまう「幻影」に騙されることなく、その恋にはまらない程度に楽しむさまを歌った、少し大人な内容です。恋愛経験を積んできたデュアの成長が歌われているようにも感じるこの楽曲は、彼女のキャリア市場でもベストに入る一曲だ、とも言われています。ダンサーがたくさん登場するミュージックビデオも早速注目を集めています。
『Houdini』と『Training Season』が既に大ヒットを収める中、ますます注目度が上がっている『Radical Optimism』。この波に乗って、『Illusion』もまたヒットを飛ばしそうな予感です。今から人々を夏気分に浸らせてくれる一曲です。

さて、ここまで私が大好きな若手の洋楽女性アーティスト4人の新曲をご紹介して参りました。どの楽曲も本当に夏にぴったりでヘビーローテーションしてしまう予感がたっぷりしております。
もしも、この4曲の中に「聞いたことがないけれども気になるな」と思う曲がありましたら、ぜひ聞いてみていただけると嬉しいです。

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