見出し画像

【撮影解説】バックネット裏×齋藤俊介

公式戦のリリーフ投手の登板って、いつ出てくるか分からないですよね。
しかも今回はGWの混雑した球場、どう撮ろうか考えて収めた1枚を紹介します。
いつもよりボリューム多めでお届けします!

今回の1枚

画像1

【球場】横須賀スタジアム
【試合】2019.05.02 イースタンリーグ公式戦
【選手】横浜DeNAベイスターズ 齋藤俊介投手(成田高ー立教大ーJX-ENEOS)

【カメラ】Nikon D500
【レンズ】AI AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
【設定】300mm ISO320 f/5.6 1/2000s

撮影想定

大学・社会人時代にも何度も撮ったピッチャーです。
なんならベイスターズ相手に長浦で投げたところも見たことあります。

画像2

プロ1年目は手術の影響もあり登板機会はなかったものの、
2年目の2019年にファームでの登板数が増えてきました。
3月に一度、今回の1枚と同じ横須賀スタジアムに見に行きましたが、
小雨降るコンディションで打たれまくり、写真の出来もイマイチ…。
(下の写真はRAWでISO400で撮って、カメラ内で明るく現像してます)

画像3

そこで5月に再び横須賀に行ってきました。
しかしGWのベイスターズ、大変な人気です。
開門前に球場入りしても入場列が外野の方まで伸びてました。

3月はガラガラだったので座席は試合中でも選び放題だったのですが、
今回はそうもいかないので、入場前に考えることに。

候補:
①バックネット裏。今回の1枚のような投手正面狙い。
②やや1塁側。上記の写真狙い。背番号が入る。
※ただし齋藤投手のリリースの瞬間は顎が上がるので、個人的に撮っていてあまり格好良さを引き出せない気がしてる。
③3塁よりやや外野寄り。下記の写真狙い。

画像4

色々と考えましたが①バックネット裏を選びました。
その理由は次の球場環境で説明します。

球場環境

横須賀スタジアムならびにDOCK OF BAYSTARS YOKOSUKAは、1軍の本拠地=横浜スタジアムと逆向きのレイアウト、北がホーム。
外野手はハマスタ(南がホーム)の方がフライの打球は見えにくいんだろうなぁ。

なお一塁側・三塁側は黒いフェンスですが、バックネットは黒いネットです。

画像5

↑5回終了後の整備中に行われている「スカスタダッシュ
この日は参加者がめっちゃ多かった!

さてネット裏を選んだ理由ですが、
午後になると一塁側から順光となるので、三塁側から投手を撮ろうと思うと逆光になってしまう可能性が高い。
そしてこの日は観客が多く最前列に座れなかったため、
②金属製のフェンスより、ネットの方が離れた場所から撮った時に写真への影響が少ないと判断しました。

そんな訳で正面4列目くらいの座席での観戦になりました。
高さのあるスタンドですが、今回の1枚は投げたボールもうまく収まり、
バランスよくまとまった気がします。
割と離れて撮って、がっつりトリミングしてるので、解像度は甘めです。
じっくり見る時は拡大しないでください(笑)
オリジナルの画角はこちらです。

画像8

また、彼の特徴であるワインドアップもキリッと撮れました。
ランナーが出ると撮れないので、投げ始めに撮る優先事項の1つです。

画像6

結局ワンアウトの場面で死球を与えてしまいました。

機材設定

このケースで最も考慮したのは絞りです。
あまり絞ってしまうと被写界深度が深くなり、ネットがうっすら写り込んでしまう可能性があります。

普段はネットになるべく近づいて撮ることで、ネットの影響を受けづらい状況にしていますが、今回は少し離れているので、事前にどの程度の絞りならネットが写り込まないか確認。
開放F値=F4.0から徐々に絞り、F5.6で問題なさそうだったので、
あとは白いユニフォームが白飛びしないように露出を調整していきました。
(齋藤はん、色黒だからコントラスト強いね!笑)

被写体までにフェンスを挟む場合の写り込み対策は、
・なるべく望遠で撮る。
・絞りを明るく=値を小さく設定する。
・自分がネットに近寄る。

の3つだと思います。

終わりに

プロのリリーフ投手のファンの方って、大変だなぁと感じたのは、試合展開によって登板機会がどうなるか読めないこと。
春先の2軍はある程度計画的にリリーフも回していくだろうと思っていたので、誰が登板しているか、観戦予定日に向けて投球回数をまとめていました。

画像7

すると、今回の1枚を撮った5/2の前日に齋藤投手が投げていて、それまで連投がなく、前日も中1日での登板でした。

当日、試合序盤はベンチに姿を見掛けていたし、横須賀スタジアムのブルペンは外から見えないので「今日は登板なさそうだなぁ」なんて考えてましたが、7回に登板。1イニングを1奪三振、無安打無失点、めでたし。

もちろん他にもたくさん素敵な選手を見られたのですが、この日はあまりカメラを持たずに、ファインダーでは収まらない視界の広さで、野球観戦を楽しんでました。

最後に、たまたま俊介が今日ツイートしてたので貼り付け。

今季も持ち味の明るさ(と意味の分からなさ)で球界を盛り上げる姿に期待です!笑
次回は彼と大学時代にバッテリーを組んだキャッチャーの「2枚」を紹介します!


継続した撮影活動のため定期的に機材の点検修理を行っています。 もし私のご活動をサポートいただける方がいらっしゃいましたら、機材経費に充てさせていただけますと幸いです。