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【撮影解説】桜×佐藤竜彦

季節感を伝える写真を撮ろうとした春の日のこと。
前回の記事と同じ日に撮影した写真を紹介します!

今回の1枚

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【POINT】
・桜が咲いている感を伝えたい!
・背景にホンダのロゴを持ってくる

【球場】本田技研笠幡球場
【試合】2019.04.06 オープン戦(対パナソニック)
【選手】ホンダ 佐藤竜彦外野手(國學院久我山高ー立教大)

【カメラ】Nikon D500
【レンズ】AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
【設定】200mm ISO400 f/3.5 1/1600s

撮影想定

POINTにも書きましたが、今回は球場にある桜とロゴを背景に持ってくることで、季節感と、その球場の特徴を1枚の写真で表現しようとしました。
グラウンドの構造と合わせて解説するので、詳細は次項にて説明します。

球場環境

本田技研笠幡球場のライトの向こう、とても大きな桜の木があります。

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この桜と選手のプレーをいかに絡めていくか、考えながら撮りました。
ホンダグラウンドはバックネット裏に観客席がありますが、
三塁側は芝生で観戦が可能です、逆に一塁側には入れません。

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緑色のネットが張られています。
ここから今回撮影した佐藤竜彦選手の一連の流れについて、順を追って見返してみます。

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①まず二塁打を放ちます。彼のフォロースルーはとても美しいなぁと。バットー左足にかけて対角線構図になって収まりも良い感じ。

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②二塁上にて。桜が背景で綺麗〜!ただ、明るさのコントラストの設定が難しくて、桜が白飛び気味。あと望遠で撮って、背景がボケてることがあり、もう少しうまく表現できなかったかなと思うこともあり。

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③そして今回の1枚。二塁〜三塁を結ぶラインの延長線上が基本の立ち位置ですが、ライトフェンスにある「HONDA」のロゴが入るように調整。構図としては縦は三分割、横は二分割。季節と、ここがどこの球場なのか、も合わせて伝わる写真になったかと思います。

機材設定

この球場は北西にホーム、南東にバックスクリーンなので、三塁側から二塁走者を撮ると、ド逆光。
露出は選手に合わせてますが、引き換えに桜が露出オーバー。仕方ないのかなぁ。
300mmで撮ると望遠すぎる画角になってしまうので、今回は70-200mmを選択。
三塁にスライディングしたとしてもワイド端で全身が収まります。多分。

終わりに

普段、トライアスロンの撮影をすることもあるのですが、背景処理はいつも考えながらロケーションを選んでいます。
背景がごちゃごちゃしていたら被写体は浮かび上がってこないし、逆に背景がスッキリしていれば被写体が際立ちます。

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ただ背景をシンプルにするのではなく、ロケーションの「らしさ」が分かるようなアクセントを、主題の邪魔にならないよう添えていきたいです。
上の写真は、桜×竜彦なので、勝手に「ドラゴン桜」って名前つけました(笑)

背景処理については、今後も度々記事にしていきたいところです。
また、桜が綺麗な球場を知っていたら、是非コメントで教えてくださいね!
次回はNPBのピッチャーを撮った時の内容をお届けします!


継続した撮影活動のため定期的に機材の点検修理を行っています。 もし私のご活動をサポートいただける方がいらっしゃいましたら、機材経費に充てさせていただけますと幸いです。