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自律できないまま一人に慣れすぎた

孤独を気取って 嘆いている
嫌っている 逃げているところだ

♪ポルノグラフィティ / 煙

人が頑張っていることを見聞きした時に、自分も頑張ろうとモチベーションが上がる時と、自分はいつから努力できなくなったんだろうと情けなくなる時がある。

自己分析として、現状「やりたいこと」はたくさんあるが、それが「やるべきこと」と一致していないために、逃げている様子である。もっと言えば「やるべきこと」すらやらない始末だ。

さらに厄介なのは、対外的には優等生を装っていることだ。仕事であれば、その時間は何も考えず仕事に関するタスクだけ機械的に処理すればよい。それだけで、見かけ上はしっかり者になってしまう。

また、仕事なら失敗を次に活かすことは容易である。ところが私生活はなかなかそうはいかない。
いくら仕事に時間を取られても、漫画やSNSの時間を減らせばそれなりに勉強時間は確保できる。友人との予定を削りたくないなら、一人で外食するのを辞めれば出費は防げる。日中の眠気を抑えたいなら、夜の睡眠の質を上げる工夫をすればいい。
これらすべてが私の怠け癖により実践が難しい。

一方で、私の自己肯定感は「頭がいい」ことに由来する。これは発想力や知識量の話ではなく、端的に言えばPDCAを回せる自己統率力が根幹にある。今までこれで何とかなってしまったために、本来崩れるべきジェンガのような自己肯定感を積み上げてきた。
今は自己統率力が発揮されるのは主に仕事においてであるが、残念ながら仕事は「やりたいこと」ではない。

振り返れば、学校でも職場でも、コミュニティの中で「優等生」とされる行動をしてきただけであり、他者から切り離された個人としては断じて「優等生」ではない。コミュニティの中で「優等生」になる努力はできたが、他者から独立した目標に向かってがむしゃらに走った経験はないかもしれない。
それなのに、私一人でも「優等生」になれると勘違いをしているようだ。

自己肯定感の根源が自分の内部にあり、他者からの評価ですらその価値を自分で再評価して自分を律してきたつもりが、本当は何よりも他者からの評価を気にしているのかもしれない。

認められたい、愛したい
これが夢ってやつか
何もしなくても叶えよ、
早く、僕を満たしてくれ

♪ヨルシカ / 思想犯

勉強と部活だけしていればいい時代は、本当にそれだけだった。誘惑になるような趣味もなく、休日に遊ぶ友人もおらず、教科書に沿った勉強と週7の部活と、習い事と時々読書や手芸をするだけで毎日を終えられた。

今はどうか。身の回りのことはもちろん、本や漫画を読んで音楽を聴いてネットで情報を収集し、様々なコミュニティに顔を出し、以前よりも容姿や健康を気にして、時々ピアノを弾いて踊ってミシンを動かし、フルタイムで働きつつ、まだ勉強したいことがある。

他者から独立した分野でも、「やりたいこと」を一つに絞れば少しはマシになる。実際、最優先の勉強は一応進んでいる。しかし他はどうか。
ストレッチや筋トレをするにも、部屋を片付けないと両手足を広げるスペースがない。でも全身がだるい時は寝た方がいい。
そうして何もしないまま時間が過ぎていく。

あれもこれと手を伸ばす一方、「自分といえばこれだ」みたいな確固たる自信も欲しい。どうしようもなく強欲だ。

My independence seems to vanish in the haze

♪Beetles / Help!

誰かにどうにかして欲しいわけではない、と思う。if論だが、一時的にでも時間と経済的余裕があれば、心機一転するくらいの気力はある。
そうやって意地ばかり張っているから、いつまで経ってもメンタルが膠着状態なのだ、とも思う。

とにかく、いろいろ試して、できるところから改善していくしかない。何でもPDCAを回せるのが私の取り柄であるはずなのだから。
まずは生活改善からだろうか。

でももはやこれは素晴らしい
そう信じなきゃやっていけないな

♪Mrs. GREEN APPLE / 君を知らない


#創作大賞2024
#エッセイ部門

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