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月の香りを送る

この題名は今日行った美術館の展示にあった
作品の1つ

曲名、内容、作成年、季節
これだけが記されたとってもシンプルな作品


もちろん音が流れる訳では無い
でもこんな曲があったらなんて素敵だろうと
思える作品ばかりだった



私が好きだったのはこの3つの作品たち、

香りの曲Ⅰ
月の香りを送る。

1953年秋

香りの曲Ⅱ
月に香りを送る。

1962年冬

壁の曲Ⅰ
二つの壁をへだてた所に寝る。
ささやき合う。

1963年秋

とっても素敵な作品で
どんな曲になるだろうと頭で想像していたら
つい作品に心を掴まれてしばらくその場から離れられなくなってしまった



反対にこの展示では私にとって
凄く苦手な場所もあった。

それはDVなどに関する展示。
実際にそういった体験をした方達の声が
壁に直筆で書かれていたり
インタビューを受けてる動画が流れていたり

かなりショッキングな内容で
美術館の中でも狭い密室な空間に展示されていた
 

係員さんが入る前にお声掛けしてくれたものの
一歩その部屋に入った瞬間耐えきれぬ空気の重みと目に見えない不穏な何かが私を包んで
ものすごく苦しくなってしまった。
とても大切な内容だし、向き合う必要があることも頭では理解してるけれど心が苦しくてすぐに出てしまった。

一緒に観にいった人に少し心配をかけてしまって
反省、、



穏やかなものからかなり重ためなものまで
ボリュームたっぷりな展示だった。


どの作品も作った人達の声が聞こえてきそうなくらい魂が宿っていた気がする。
美術作品って鮮度とかあるのかな
現代アートだったからなのかたまたま今回の作品たちがそうだったのか分からないけれど



でも作者たちの心にそっと触れることの出来た今回の展示はとても素敵だった。行けてよかった。

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