調子が良いかも悪いかもわからない

ずっと引っ越しなどでばたばたしていた。自分の感情を見つめる暇もなく忙しい日々は、凄く楽だった。
時々私は自分の気持ちから逃げたしたくなる。見ない振りをしたくなる。けど、今まで、見ない振りをしてきたからぶっ壊れてきた。だから、もう眼をそらさないって決めた。

父親に言われた、私の体調に対する「どうでも良い」の言葉。今までの私だったらとてつもなく傷ついて、それはそれは苦しくなって、悲しんで、絶望してパニックでも起こしてただろう。

でも、今回は違った。どうでも良いと言われたとき、何か期待していた自分をバカだと思った。

「わかって貰いたい」「知って欲しい」「私を愛して欲しい」父親に対して、そんな感情を抱いていた自分がバカに思えた。

血が繋がっていても、所詮別の人間でしかなくて。

何かに期待するから傷つくし、辛くなる。期待しなければ、傷つくこともない。

私はずっと親の愛に飢えていた。

大人になっても、結婚しても、子供を産んでも、枯渇した愛情への欲望は消えなくて。

でも、完全に諦めがついた。決定的な一言だった。

父は、結局私のことなどどうでも良いのだ。

今までだって、何か言葉をかけてくれたことなんてなかったし、私を心配してるのかしているのか、いないのかもよくわからなかった。リストカットをしていていも、拒食症で痩せても、何の言葉もかけて貰ったことはなかった。

だから、父が何を思っているかを私はずっと知らなかったけど、どうでも良いと思われてるとは思っていなかった。

父との抗争があってから、私の寝込んでいる日々が終わりを告げた。

すっきり元気になったわけではない。

けど、なぜか寝込まなくなった。

私は幼いときから愛情に飢えている。けど、もう、その愛情を親に求めはしない。30才過ぎちゃったよ。気付くのに。

バカだなあ。何を期待してたのかなあ。


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