「Think clearly(ロルフ・ドベリ著)」〜よい人生を送るために必要な「思考の道具箱」〜
スイスのベストセラー作家がまとめたよりよい人生を送るための52個の思考法を紹介した本だ。
読了し、52個の思考法それぞれに「うんうん」と納得できたが、その中でも心に残った思考法を3つ紹介する。
①なんでも柔軟に修正しよう
言葉自体は当たり前のことだが、本中で紹介されていた
・「計画そのものに価値はない。計画し続けることに意味があるのだ。」
・大事なのは「完璧な計画を立てること」ではなく、「状況に合わせて何度でも計画に変更を加えること」
という言葉が自分のなかではとてもしっくりきた。
仕事でプロジェクトを遂行するとき、当初の計画は、なるべく途中で変更がないようにかなり慎重に立て、いざ計画通りに進まず、変更が必要な局面になっても、それは自分の落ち度のような気がして、修正を加えることに躊躇したり、判断が遅れたりすることがある。
最初から上記のように考えておけば、臨機応変にスピーディーな対応ができて、最後振り返ったときに、途中の修正や変更も含めて、うまく遂行ができるのではないかと思う。
②ものごとを全体的にとらえよう
この章では「フォーカシング・イリュージョン」というものが紹介されていた。
これは特定のことについて集中して考えているあいだはそれが人生の重要な要素のように思えても、実際にはあなたが思うほど重要なことでもなんでもない、という錯覚を表す言葉だそう。
これは身に覚えがある。
仕事やプライベートで、何かちょっとうまくいかないことや、嫌なこと、悩み事があるとき、考え出すと、まるでそのことを今すぐに解決しないと自分の人生が台無しになったり、ずーっと続くような気持ちになる時がある。
大体は時が解決するし、後から考えれば些細なことがほとんどだ。
そんなことで、ストレスを感じたり、その一時を憂鬱な気持ちで過ごすことはメリットが一つもないので、
今大事だと思っているその要素が、自分の人生にほぼ影響を与えないほど取るに足らないことということを常に念頭におき、ストレスフリーな生活を送りたい。
③心の引き算をしよう
人生の幸福度をあげるためには、自分の人生のポジティブな面をはっきりと認識し、感謝する必要がある。
ただし、人生におけるポジティブなことのほとんどは「新しく起きる出来事」ではなく「ある程度長期にわたって続く一定の状態」なので、最初に感じた幸せは「慣れ」によって消えてしまう。
そんなときに「心の引き算(いま持っているものを持てていなかった場合、どのくらい困っていたかについて考えること)」が有効だということが書かれていた。
最近あまりやっていないが、家族で夜ご飯をたべるときにその日あった「幸せだったこと、よかったこと」をひとりずつ発表するということをやっていた。(やると結構楽しいし、盛り上がる。)
特段なにもイベントのない日だと、何かいいことあったかな、と捻り出すのに苦労する時もあった。
そのような時は、「心の引き算」で現状の幸せを再確認したいと思う。
日常で、ふと「心の引き算」的な思考になって、幸せだなーと感じることはあるけど、より意識的に思考法として取り入れたい。
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