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うつ病 短歌 



 あまり心地良いとは言えないタイトルですが。

 私は今年の4月にうつ病の診断を受けました。
前職は看護師をしており、コロナのストレスや人が亡くなる悲しみに、心も身体も耐えられなかったようです。
現在は休職し、薬を飲んで通院治療をしています。

 ありがたいことに、私の家族は病気に理解を示してくれ、いつもそばで支えてくれています。おかげで、現在は診断された時よりもはるかに状態は良くなりました。
それでも1番状態が悪い時は、世界から消えたいと願い、色んな人に迷惑をかけたと罪悪感が消えず、ただ横になって泣いていました。

 辛かったけど、その時の想いを無かったことにはできず、何か形に残したいと思い今回、短歌という形で表現してみました。

 私は短歌をほとんど作ったことのない初心者です。
知識もほとんど持ち合わせてないため、短歌と呼べない形式のものばかりかと思いますが、当時のよりリアルな感情を表現したいと思い、そのような感じになりました💦
こんな気持ちだったんだ、とサラッと読んで頂ければ幸いです。


以下に10首を載せています。



「世界からログアウトしますか?」 無機質な女の声で 迫られる選択


サン、ニイ、イチ、 グッバイ!世界!叫んでも 半端な温度で身体は泳ぐ


おし殺す こえもなみだもみんなには とおいとおい星のおとぎばなし


はじめまして 希死念慮 あなたとはゆっくり話をしてみたかった


火をつけて 溶ける蝋燭なんて綺麗。 私もそれと同じがいいの。


野原跳ぶ 元気なわたし どこへ行ったの迷子なの それとも死んでしまったの


だめだだめだ ぐるぐるぐるぐる人生(みち)に迷って 陽は堕ちて


つみ、つみ、罪! 積み重ねたと哭いた夜 ああ、暗い冷たいヒトリの夜


くくる縄 ちがう吊るすためじゃない きっと命を結ぶ縄なの


人類の 名簿を眺めて神様が まだ生きなさいよと横目で見て言う




読んで頂きありがとうございました。

22/10/18    まりも

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