『 兼業小説家志望 』 第２話

自分の部屋で宿題をした後、小説を考えたりしていたが、現実問題、高校の進路希望どこにしよう？

紙に書きながら、考える。

・大型ショッピングモールのある街の高校ライフにも憧れる。
（遊べる本屋）

・家から１番遠いけど、街は観光名所の大きな公園と博物館や美術館があって、商店街も有名。

・海の見える高校。科学館も近い。

最後の候補、そしてこの中で１番大きな図書館があるけど、行ったことのない街にある高校。

描写の練習も兼ねて、今度行ってみよう。

練習用に購入したメモ帳に忘れないように

①心理描写
②情景描写
③行動描写
④説明文
⑤その他

とだけ書いて、受験勉強をした。

思っていたより勉強が忙しく、そのまま行けずに、春からあっという間に季節が変わってしまった。

小説も少し進めよう。小説に関するノートやメモ帳は自分の部屋から出したことがない。もし、誰かに見られたら何かが変わる気がする。まだ変えたくはない。

小説用ノートを開いた。

目的は行きたい高校を探す → 悩むけど、見つける → 合格

私みたいな主人公。今は行きたい高校を探しているところ。１番大きな図書館があってとても興味あるけど行ったことのない街にある高校は、思ったより頑張らないと学力が足りない気がしてきた。
この際、小説を書きながらでも余裕を持って勉強できそうな高校にする方が充実するかもね。

なんとなく気がついていたけど、これは、エッセイみたいになりそう。
どうすれば小説と思われるのだろう？

ファンタジーを入れてみるとか？

あ、でもそこから連想できない。想像力がないなぁ。

行きたい高校のリストを書いた紙を挟んでノートを閉じた。

小説の書き方スタンダードのよくある展開としては逆境が入るけど、学力も時間も志望校に足りないのも逆境なのでは？じゃあ、逆境を乗り越えて入学する方が小説らしいのかな・・・これかは大変。

一般的な逆境ってなんだろう・・・ページを捲ったり、ネットで調べたり、そんな中、見つけた定番のストーリー構成は、

トラウマを持っている主人公がそれを乗り越える

・・・トラウマ・・・。それは、楽しくない。わくわくしない。確かに逆境。

作家になって、大好きな映画化された小説と映画の世界みたいに過ごすのが夢で、そのために物語を書きたいのに…。プロの小説家には兼業でも難しくてなれないのかもしれない？

小説家のジャンルが詳しくはわからないけど、淡々とした小説も読んだことあるし、きっと大丈夫。このまま進めていこう。
もし、乗り越えられなかったらアマチュアで楽しく書けばいいけど、憧れの映画化はされないかもね。
これもきっと逆境。

後でトラウマも調べる。よく聞くのに、私は簡単にも詳しくも説明できないな。

〔続く※前程、間は空かないと思います。先にTwitter@lilishiho（いろいろ同時進行の創作アカウントを目指しています。Ayatoの創作素材の元ネタにしているものもありますの）でツイートを編集して、ストーリーに取り入れることがあります。つまり、ツイートでナチュラルにネタバレします🕊〉

🔽『 兼業小説家志望 』第１話