「嫌われてもいい」って言ってる人ほど実際嫌われると傷ついてる

「別に嫌われてもいいの」

彼女はよくそんな事を言っている。

その友達はハッキリ物を言う人で私は結構気に入っているんだけど。

そんな彼女が先日

「友達がさぁ、人間関係も断捨離するんだって言ってたのね。それで、その方が良いよ！なんて話した後からもう何年も連絡が無いんだよねぇ」

「どうやら私が断捨離されちゃったみたい！」

って言ってたから

「波長が合わなくなった人は向こうから去ってくれるんだから、良かったんじゃないの？」

って返したんだけどさ。

彼女は「そうだよねー」って言いながらも、実際は結構傷ついてるように見えたのよ。

それで思ったの。

本当に嫌われてもいいって思ってる人って、わざわざ「嫌われてもいい」なんて口にしないんじゃないかな？

そもそも「気にならない」と「気にしない」は全く別物だよなぁって。

「嫌われたくない」って言ってる人も

「嫌われてもいい」って言ってる人も実は一緒なのかもしれない。

しかもさ

「嫌われたくない」ってちゃんと言える人の方が断然ストレス溜まらないんじゃないの？って。

私自身も昔は人から嫌われるのが凄く怖かったし、嫌われないように他人に合わせて生きてきた。

その時は自分が何者なのか分からなくて、いつも不安で依存できる何かを探し続けてて…

その後「嫌われる勇気」とか読んで影響されて、「嫌われてもいいから自分の好きなように生きるんだ！」って頑張ってる時期があって。

でもどっかで期待してた。

「きっとこの人だけは大丈夫」
「私の全てを受け入れてくれるはず」って。

どうでも良い人に嫌われるのは気にならないけれど、大切な人に嫌われるのだけは怖かったの。

依存する事は少なくなっていたけれど、誰かに依存されたかった。
私の存在を認めて欲しかった。

今じゃあ「私の全てを理解出来る人なんてこの世に存在しない」と思ってるから、嫌われても心が痛むことがほとんど無いけれど。

でもね

もしも深く傷ついてしまう出来事が起こったら、強がらずに自分にこう言ってあげようと思うの。

「嫌われても平気だと思ってたけど、やっぱり嫌われるのは悲しいよね」って。

梨々香