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雛静之戯曲集

今手元の脚本が落ち着いたら必ず翻訳したい。

雛静之戯曲集より『我愛桃花』

雛静之さんは中国トップ脚本家です。日本で知られている脚本作品は、ジョン・ウー監督の「レッドクリフ」、チャン・イーモウ監督、高倉健さん主演の「単騎、千里を走る」、他には個人的に「帰来」も…舞台にもなりそうな映画で好きだった。
この戯曲集を頂いた時、どうやら私はどん底に居たみたいで…色々知ってくださってる雛静之さんは、目をしょぼしょぼしながらこの本を手渡してくれて、先に名前書いといたよと言ってくれた。渦中にいる人は大抵そんなに大変だと思ってもいないんですけど、今思えば私はどれほどラッキーなんだろう。

ページを開いて中を見てみると、"松風へ"となっているw 私は"松峰"なんだけど、中国語で発音すると、"風"と"峰"は同じ発音wwwずっと松風さんだと思っていたらしいです。
松の木の合間から吹いてくる風じゃなくて、山のてっぺんにある松なのか!と驚く雛静之さん😂

中国一の脚本家さんの想像力が美しすぎて、書き直すよ〜と言われたけどこのままくださいと言って持って帰ってきた。
以前はよくお家にも遊びに行ってたので、その度に、これを翻訳して日本で上演してよと言ってくれていた。
今思えばどれだけ贅沢なお話だろう😂とにかく鈍感なのです。

でも、最近舞台をいくつか見て、小劇場だから出来ること、大劇場だからやるべき事、そして映像だから出来ること、舞台だから出来ることってある事を再び考えていて。
三人芝居のこの作品を日本の演劇をされている方、演劇ファンの方に知って欲しいなぁと思うようになりました。
劇中劇を巧みに使い、古代と現代を行き来しながら男女の情の絡み合いを見せる手法は演劇脚本の最高峰だと思います。そして、セリフの美しさ、たった三人のお芝居なんだけど、本当に惹き付けられます。中国では初演の2003年から今に至るまで、色んな劇団が演じています。600回を超えた事までは把握していますが、今はもっと増えたかな。

 過去と向き合う事は時々楽しくて時々切ない…

 #演劇  #小劇場  #脚本  #中国演劇  #雛静之  #邹静之

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