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一言目が印象的な歌詞シリーズ

「いい小説は書き出しの一文目から素晴らしい」と言われますが、同様に、いい歌というのも、一言目でグッと心を掴む歌い出しになっているなと思います。
というわけで、最近僕が聴いた歌の中で、一言目の歌い出しが印象的なものを書き出してみようと思います。
(ちなみに、歌い出しがサビから始まる歌は省いています。サビの歌詞が印象的なのはある意味当たり前なので……)
それでは参りましょう。

デレマス『Tulip』
「忘れてきてあげたのよ 自分の傘は」
 →「おっ? どういうことだ?」と思わせる意味深な歌詞です。その後の歌詞の展開にもきっちり生かされていて文句なしです。

Aimer『I beg you』
「憐れみをください」
 →超パワーワードですね。当然、「憐れみ」は欲しがるものではないので強烈な違和感という名の爪痕を残します。

あいみょん『生きていたんだよな』
「二日前 この辺で飛び降り自殺した人のニュースが流れてきた」
 →ガツンと来ました。この歌い出しで曲を書ける人はそういないのでは。

米津玄師『Nighthawks』
「あの日 眠れずに眺めてた螺旋のフィラメント 退屈な映画のワンカット 半開きのドア」
 →「半開きのドア」がとても映像的で、意味深ですね。

ポルノグラフィティ『シスター』
「東の海に舟を浮かべて 誰より早く朝を迎えに 風が便りを運ぶというなら 僕に宛てた風は吹いていない」
 →さらりと詩的な表現を入れ込むあたりはさすがです。

いとうかなこ『スカイクラッドの観測者』
「過去は離れていき 未来は近づくの 観測者はいつか矛盾に気づく」
 →「さて、その矛盾とは?」という謎かけのような歌い出しです。
  (ちなみに、サビの歌詞にその謎の答えがあります)

エリオをかまってちゃん『Os-宇宙人』
「2年生 バカは一人」
 →これもパワーワード系ですね。ガツンと来ますが、続きが気になるんですよね。

大森靖子『焼肉デート』
「この世界からかくれんぼ バカな歌に感動してたね」
 →歌い出しというか、この歌の歌詞は全部パワーワードです。バカ好きだな……。

supercell『君の知らない物語』
「いつも通りのある日のこと 君は突然立ち上がり言った 今夜星を見に行こう」
 →こんな簡単な説明なのに全部わかった気になるのがすごい。完璧。

ゆらゆら帝国『ゆらゆら帝国で考え中』
「だいたい夜は一人で家ん中でロクでもないこと考えてる間に終わっちゃうね」
 →これを歌詞にする。まさにナンセンスど真ん中。かっこいい。

μ's『ススメ→トゥモロウ』
「だって可能性感じたんだ」
 →この言葉からすべてが始まり、そして全てが詰まっている……。(ただのファン)

筋肉少女帯『機械』
「髪かきあげ 図面引いて 奇妙な話を熱く語った あの男は狂っていた 本当に人を救う気でいた」
 →世界観にズズズっと引きずり込まれる感じがたまりません。



……。
これ、無限に挙げられますね。また定期的にやりたいです。
では今回は締めのひとつを。
サビから始まる歌は省くと最初に断りましたが、すみません。最後に約束を破らせてください。これだけは許してください。

東京事変『群青日和』
「新宿は豪雨 あなた何処へやら 今日が青く冷えていく東京」

情景、感情、未来が入り混じって一切の無駄がない……。完璧な歌い出しですね……。

以上、僕の聴いてるレパートリーなので偏りはありますが、歌い出しの歌詞が素晴らしい歌特集でした!
「この歌も一文目が最高だぜ!」などの情報ありましたら、ぜひぜひ教えてください〜。

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