犬派、猫島を歩く(The day of NEKOSHIMA) その2
伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』でこんな一節があった。
雨に濡れている捨てられた子猫に同情する妻。見かねた旦那がその子を助け、体を丁寧に拭いてあげて妻に差し出す。違う、私の欲しかったのはそんな猫じゃないの。(要約)
餌場周辺に居を構える猫たちは総じて毛並みもよく、人懐っこいしどっしりしている。猫のことについては疎いのだけれどきっと上下関係やナワバリ争いの末のいま。
彼らは僕らみたいな観光客のことをどう思っているのだろう。
twitterにて色々アドバイス頂きあまり餌をあげ過ぎないよう数匹の猫に一片ずつ食べてもらい一路東へ(手の平に乗せてあげたら噛まれた)。乾ききっていないコンクリートの上を歩いたと思われる猫の足跡。人が人なら冒険の予感。
辿り着いたは防波堤。
なにやら会議中の模様。右の猫は好戦的。きっと彼のナワバリ。
途中隙をついて彼が僕のところへ。ぱっと見3種類混ざってる。当然島内での繁殖だろうからおそらく血も近しい。あまりいいことではないんだろう。伸ばした足の上を何回かジャンプして飛び越えてくれた。色々twitterで回ってくる飼い猫とは目つきが違う気がする。その後彼は身を追われどこかへ逃げていった。
猫の世界も存外大変。
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