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遥か先の世界へ、メッセージを届け続けた過去世【ヒプノセラピー体験談】

ある日のヒプノセラピーのお話です。

★古代の南アメリカ大陸


南国の雰囲気がします。
湿った地と乾いた地が
入り混じるような、そんな大地。

私は少女でした。肌は浅黒く、
長い黒髪は固め(今の私は猫っ毛です)。
下着などない時代です。
動物の皮から作られたであろう服、
それに何か模様が織り込まれたハチマキ。
小さめの弓も持っています。

そして何より、
大きな鳥の綱を握っています。
羽はあるけど飛べない、
いわゆる小型のダチョウのような陸鳥。
友達なのでしょうが、
放っておくと村の人が何するかと
心配だったのかもしれません。

友達の鳥と、
草原や林を駆け回るのが楽しいです。
草地も、土も、空も、風も気持ちいい。

ふと、林の奥、
誰も来ないような暗がりに、
何やら気配がしました。
ジャガーです。
左の後ろ足を怪我していて、
動けないようです。

手当してやろうと近づくと威嚇しますが、
何とかなだめすかして、手を出しました。
水で傷口を洗い、
乾いた麻布のようなもので縛ります。
トカゲや木の実など、
そして飲み水も持ってきて与えました。

何日も過ぎました。
ジャガーの傷はだんだん癒え、
それとともに私や友達の鳥にも
慣れました。
頬を摺り寄せ、とても可愛いです。

もう、野生に戻ってもやっていけるだろう。
そう思い、私はジャガーとお別れしました。

★青い夜のいざない

さて、それからしばらくたった
ある日のこと。
私は村でとても不快な思いをして、
逃げ出してきました。
叔父?兄弟?に嫁げと
言われたのです。

村の人口はだんだん
減ってきていました。
私は、
近親婚を繰り返したせいだと
酋長である祖父たちに
言いましたが、
激怒されるだけでした。

外から新しい血を入れることを、
拒否しているのです。

体がザワザワし、
居てもたってもいられず、
私は夜明けの前に
村を出て行く決心をしました。


青い夜でした。
真円に近い大きな月が、
空に浮かんでいます。

やるせない思いで鳥と歩く私の前に、
あのジャガーが現れました。
月の光を浴びて輝く毛が美しい。

娘みこ

そう呼ばれた気がしました。
(みこ、の字は巫女か御子か、よく分かりません)
目の前のジャガーです。

彼は先を歩きだし、振り返りました。
「着いてこい」と言っているようです。
行くあてもないのです。
友達についていくことにしました。

森、草原、川、乾いた大地。
ずっと歩き続けました。
道のない道行のどこでも、
ジャガーと一緒にいたせいか、
襲われることはありませんでした。
安全そのものです。

彼はときどき、
自分の食べる分だけの獲物を
自分で狩りました。
それ以上、何かを襲うことはありません。
そういうものなのです。

それと、私や鳥と同じく、
木の実や果実を
食べることもありました。

★着いた時には「既に古かった」建造物

何日経ったか分かりませんが、
気づけば深い森に入っていました。
暑い地方の森ですが、
熱帯雨林とはちょっと違います。

突然、目の前に大きな建物が顔を出しました。

石でできた建造物。
神殿のような雰囲気ですが、
とても古い感じです。
森の中の開けた場所に、
突如あらわれる石のピラミッド。
まるでチェチェンイツァーのよう。

ジャガーは、私をここに連れて来たかったのでしょうか。

男性が一人いました。
肌が白いです。
髪も黒くなく、明るい色。
その人以外、
そこには誰もいませんでした。

彼は驚きましたが、
ジャガーを見つめて納得し、
私に話しかけてきました。

「そうか、あなたはあのジャガーに導かれたのですね」

★ソンブレロ頭の宇宙人と、「メッセージ」を託す仕事

身の上を話すと、
今日からここで暮らせ、と言われます。
ありがたく、厄介になることにしました。
ただし、私も何かの役目を
しなければいけないようです。

彼(仮にAさん)に、
ここで何をしているのか、と聞くと
メッセージを作っている
と言われました。
そしてこの「場」の管理。

その時の私には、
Aさんの言う意味が
よく分かりませんでした。
「言葉が通じてよかった」
と思ったくらいです。
そもそも、
言葉の通じる不思議には
気づいていませんでした。

空飛ぶ円盤が降りてきました。
神殿の上に静止します。
私はそのすごさがあまり
分かっていないようでした。
「この土地は発展しているな」
と驚いたくらいです。

静止した円盤から、
人が降りてきます。
…………
妙な頭の形です。帽子でしょうか。
長~いソンブレロ(画像参照)を
かぶっているようなのです。

しかも、帽子だけど
〇を何個か重ねたような形。
団子型ソンブレロです。
帽子じゃなくて、頭の形
なのでしょうか。

もっと長くて、風船みたいだった

私は挨拶しましたが、
ソンブレロさん(仮)は笑いません。
でも、怒っているわけではなさそう。
機嫌はいいようです。
そうか、君が今度は【ここを伝えていく】んだね
というようなことを言われます。

Aさんが
「(ここは)彼らのような存在にとっても、目印になっているんだよ」と言いました。
相変わらず、当時の「私」には、
意味が分かりませんでした。

★はるかな時を越えた共鳴を起こす、メッセージ

ジャガーも鳥も、
私とともにここで
暮らすことになりました。

Aさんは色々なことを教えてくれました。
ソンブレロさんもたまにきて、
教えてくれます。

「メッセージ」の作り方。
だいたいが「絵」でした。
絵なら、誰でも分かるから
とのことでした。

それまでの人生で
「絵」というものを
描いたことがなかった私には、
とても楽しく興味深いことでした。
ときどき、焼き物にもしました。


なぜ、こんなことをするのか?
この「メッセージ」は、
どこの誰へあてた物なのか?

あるとき、そう聞いてみました。

Aさんは微笑んで答えました。

『ずっとずっと「先」の世で、
 これを見た人に気づかせるためだよ』
『気づく人は気づく。
 その影に、人智を越えた何かがあったこと』

私は、愕然とし、
そして感動しました。

「今すぐ」じゃない。
ずっと遥か先のことなのに、
そのもっと「先」へ繋ぐことを、
「今」行う
、ということに。

それほど長い時間を越えて、
共鳴を起こすためだということに。

そして、
全員じゃなく、
ごく一部の人に
向けたものだということも。

ああ、私はなんと、
「今」だけを見てたことか。
今すぐ何かが起こらなくても、
「今」私ができることを
真摯にしていけばいいんだ。
そんなふうに思いました。

★新たな土地での役目へ旅立つ

数年か、数十年か。
私は年をあまりとらなかったので、
果たして何年経ったのかは分かりません。
あるとき、
「ここでの君の役目は終わった」
と言われました。

「違う土地に行ってみないか?そこに君の役目がある」と。
ただし、気候が違うから、
ジャガーや鳥は
一緒には行けないけれど、と……。

友達と会えなくなるのは寂しいけれど、
私はその頃には、
場所を越えて魂が繋がっていることを
理解していました。
新しい土地でやってみてもいいかも、
と思いました。

初めて円盤に乗りましたが、
一瞬のことで
中はよく覚えていません。
気づけば、
海に囲まれた狭い土地に
降り立っていました。

少し肌寒いです。
確かに、ここではジャガーや鳥は
暮らせないなと思いました。

ソンブレロさんが言います。

君は今日からここで暮らすんだ、
 ひめみこ(字は分からず)。
 やることは同じ。
 メッセージを作っていくんだ

そこからまた、何年もかけ、
私はいくつかのメッセージを
残し、亡くなりました。

最後に降りた場所は、日本。
ただし、
それらのメッセージは、
今では海の底に
沈んでいるようです。
……自分が残したメッセージ、
どんなのか見たかったな(笑)


余談です。
チェチェンイツァー等を調べていると、
「ミシュコアトル」という名前が出てきました。
「雲の蛇」という意味の名前、
つまり天の川も意味するとの説明もありました。
弓を持っていたそうです。
そしてジャガーはあちらの地域で
崇拝されていた。
……偶然とは思いますが、
知らずにいたのに符号していくのが
不思議といえば不思議な話(笑)


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