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親との確執と過去を手放した話【ヒプノセラピー体験談】


これは私自身のお話です。

上の記事の中でも書いているのですが、

家出する母親から置き去りにされる。捨てられたという感覚。毎日のように心無い言葉を浴びせられる。どんどん下がっていく自己価値観。常に怒っている母。当時は暴君だった父。家族全員で繰り返し行われる喧嘩。「もうやめて」と泣いて頼んでも止められない。何もできず、叱られ続ける自分への失望感。「自分が怒らせたらまた喧嘩が始まる」という心配。「安心できる居場所がない」という気持ち。心の平安はほんのひと時で、いつその均衡が崩れるか不安が付きまとう日々。

上の出来事はごく一部ですが、家庭不和な家で私は育ちました。
それをなかったことにしたいと思った時もありましたし、あんな家族じゃなかったらと恨んだことも過去ありましたし、「親を尊敬できない」と思ったこともあります。

でも、自分なりに色んなことを知り、乗り越えてきたつもりでいました。

ところが、今年に入ってから、どうも何かが引っかかっている。
2月くらいから兆候が表れはじめ、3月にもっと引っ張り出されてきました。

新型ウイルスで騒がれはじめてから実家へ行く足も遠のいているというのに、今頃になって色々なことが思い出されたり感情の追体験をしたり。
家族に対してだけでなく、過去のいじめなども思い起こされました。思い出すきっかけが色んなところに転がっていた感じでした。
気づかざるを得ない、とはこのことです。

「これは、向き合わないといけないタイミングなんだろう」

そう思い、ヒプノセラピー風に、変性意識状態というか潜在意識と顕在意識の中間のような状態になって探っていくことにしました。


過去に戻る


「私に一番根深く関わっている、不安感や失望感のきっかけに行きます」と決めました。

出てきたのは、おそらく2歳ごろ。(弟が赤ん坊だったので)
記憶にもちゃんと残っている、一番強烈な家族の仲たがいシーンです。


母が長座布団にうずくまって泣いている。「お母さんどうしたの」と聞いても、返事はない。父と祖父が廊下で大声で喧嘩をしている。父が祖父を殴る。祖父が鼻血を出して倒れる。私は怖いし不安で、泣き叫んで、やめてと言う。やめてもらえない。祖母が私を抱きかかえている。私があまりに泣くので、祖父母の部屋につれていかれた。そこで祖母が私に言う。「お母さんが行こうって言っても、「行かない、ここにいる」って言いなさい。そうしたら、みんなでいられるから」。私は子どもだったので、その言葉を信じた。
案の定、母は私に「出ていくからおいで」というようなことを言いにきた。私は「行かない。みんなでいたい」と答えた。そう答えたら、母も出ていくことを諦め、またみんなでいられると思ったので。何度も母は私を説得したが、私が「みんなで」を頑として譲らないので、まだ赤ん坊だった弟をつれ、二人で家を出ていった。
私は、信じられなかった。私が「行かない」といえば、みんなでいられるって言われて、その言葉を信じたのに。母は私を置いて行った。私が言ったことは、ただ母を悲しませるだけだった。私は母に申し訳ないことをしたと思った。そして、自分が間違っていたのかとまた泣いた。母に置いていかれたことも、ただ悲しくて泣いた。

今でも覚えているこの出来事が、一番の根幹だったのでした。
そして、太字になっている感覚が、この時に強く発生したものだと分かりました。


私は、今の自分くらいの大人の状態で、イメージの中で幼い自分に声をかけました。2歳の私は、真っ白な寒々しい部屋で一人で泣いていました。
小さな私を抱きしめ、辛かったねと一緒に泣き、背中を撫で、「私がずっと一緒にいてあげる。あなたは一人じゃない」と言いました。

その時、ふと感じました。
この部屋じゃなく、場所を変えよう。
もっと意識の高いへ行こう。
そう感じた瞬間に場は変わりました。

さきほどより明るいその場所に、私と2歳の私が現れた瞬間。
周りに、わっとたくさんの人が集まってきたのです。


大きな浄化


それは、私の(私たちの)ガイドさん、守護さんたちでした。

いつも守ってくれている、白い服を着た天使のような男性。
私にいつもパワーストーンの知識をくれていた、濃紫のローブの白髪の女性(私はアイちゃんと呼んでいましたが、顔が見えたのはこの日が初めてでした)。彼女は涙を流して背を撫でて抱きしめてくれました。
過去世さんだった森王丸さんも
それと、竜。竜さんが何者なのかは知りませんが、持っていた玉をくれました。
他にも、顔がよくわからない白い存在たちが、たくさんたくさん。
こんなにたくさんの存在が出てきてくれたのは、初めてでした。驚きました。


皆が、幼い私を抱きしめ、愛を与え、励ますために来てくれたのです。
そして、口々に言いました。彼らはあの時、本当はそばでこう言っていたのです。

「どんなにか辛かったことだろう。よく耐えたね」
「本当に、見ているこちらも切なかった」
「この小さな体で、よく頑張ったね」
「お前は愛されているよ。私たちが、ずっとずっと愛している」
「これは、お前に必要な経験だった。でもつらかったね。本当につらかったね」
「彼らは、彼らの学びがあり、仕方ないのだ。お前のせいではない。(この出来事はお前にとって)それ以上の学びはない」
「愛しているよ。これ以上ないほど愛している。これからもずっと」


その言葉とエネルギーで、一気に浄化が起こりました。
幼い私だけでなく、そばにいた今の私も涙があふれ、とまらなくなりました。

竜はなぜ手に玉を持っているのだろうと思っていました。
竜の頭を自分の頭に、そして尾を自分の足側に向けたとき、玉を持っている手は、私たちの胸のところなのです。それに気づきました。

玉は、もらって胸に入れました。

「これは?」と聞くと
「愛と光」と言われました。

その時、はっとしました。
私はヒプノセラピーを受けてくださった方に、私が気づいたことメールを送るのですが、そのタイトルをずっと「Love&Light」にしていたのです。

それに私がはっとしたことを、竜さんが気づいていいました。

「自分でつける名前、タイトルは、無意識に自分に関わりがあり、必要としているものだ」

そうだったのか。
私はお客様へ思いをこめると同時に、自分にもこめていたのか。
それに気づきました。


変化

泣きながらお礼を言って、本来の自分に戻りましたが、感動は続いていました。
そして、唐突にわかったのです。


過去は、過去世と同じこと。
過ぎ去った今世の過去は、ある意味別な人生の自分だということ。
知覚できるのは「今」だけだということ。
だから、過去は意識で変えられるということ。


私は、そこから順番に、過去の意識の書き換えを行っていきました。
私がヒプノセラピーの前世療法で使う手法です。

きっかけとなった大きな家族喧嘩

あの辛い瞬間でも、私は愛されていた。親からも本当は愛されていた。

保育園で、仲間はずれにされたこと

本当は別に嫌われておらず、単に誤解や言葉足らずだった。そこに気づいたら仲良くできて、可愛がられるようになった。

小学校の通学途中で毎日いじめられたこと

保育園の出来事が書き換わったので、大きないじめはない。むしろ「お前そあぶねえよ」という声にも、「(心配してくれて)ありがとう」と笑顔になれた。それで、相手の子たちも仲良く声をかけてくれるように。


このように、順をおって今までの人生を意識の中でやり直してみました。
そうして、わかったのです。

過去の葛藤は、ずっと力を入れて握りしめていただけのものだったんだ、ということに。
「私の過去はコレだ!嫌だ!」と言いながら、力を入れて握り続けていたのは、他ならぬ自分だったのです。手を放せばいいだけだったのです。
だから、もう手を放してもいいのだと気づきました。


私はその後、両親にLINEをしました。数か月連絡を取りたくもなかった両親にです。

「元気にしてる?
 今まで育ててくれてありがとう。
 おかげで、息子ももうすぐ10歳になるよ」と。


親から受けたトラウマは、ほぼ誰にでもあるものだと思います。

それを
「許せって色んなとこで言われてるし、許さないと幸せになれないんだよね」と無理やり考えて許そうとするわけでも
「あいつらのせいで」と責任転嫁するわけでも
「そんなことなかった!気のせい!」とするわけでもなく

ただ、

「そんなことあったんだよね。でも、あの時も私は愛されていた。だからもう手放す。私を決められるのは、今この瞬間だけだから」

そんな感じ。
手放すってこういうことだったのか、と腑に落ちた感じです。

もちろんこれからも色んなトラウマの芽は見つかるだろうし、人と喧嘩することだってあるかもしれません。
でも、すべては「今」なんだなあと、身をもって感じたような気がします。

何より、生きやすくなったし、軽くなったし、楽になりました。
「楽」っていいですよね。
楽しんで生きてこそだと思うのです。せっかく、今の自分は今しかないので。


おわりに

あなたは、ご自分のご両親と仲がいいですか?
気軽な関係ですか?
私はまだ「気軽」ではないかもしれませんが、前より楽に付き合っていけそうです。

ご両親との関係は、ご自分の「自信」や「愛」に深く関わります。
過去を深く見ていくと、気づけることがあるかもしれませんね。


余談です。
最近若菜の辛子和えを作りたいと思っていたのですが、近所のスーパーではほうれん草や春菊がメインで、ちょうどいい若菜がちょうどいい価格でないなあ、と思っていました。

すると、LINEを親にした翌日。
母が、何も言っていないのに、大量の若菜を持って現れたのです。数か月ぶりに。
早速その夜に辛子和えにしたことは、言うまでもありません。


最後までご覧くださり、ありがとうございます!

(この浄化で気づいたことの詳細は、↓の記事にて書いてあります)

(自己紹介↓)



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