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【田端信太郎さんVoicy文字起こし】「田端が語るPerfume愛!出会いとは?才能とは?」 (2)

皆さんこんにちは。Likutoです。
田端さんのVoicyの文字起こし(続き)を追加してみました。1つ1つでもお話が盛りだくさんなので、前回からページ自体を変えてみました。
今回は電気グルーヴの石野卓球さんの話も出てきます。

[目次]
1. まとめ(※未着手)
2. 「この放送は、1時間1000円〜初期費用無料、スマホで評判の良いシッターがすぐ呼べる「キッズライン」の提供でお届けします【田端割あり】クーポンコード:tabata」
3. 「田端のPTA活動: Perfumeとアナタ」
4. 「楽曲の良さ、中田ヤスタカ素晴らしい」
5. 「そしてPerfumeといえば何よりもダンス!」
6. 「最後に。」

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4. 「楽曲の良さ、中田ヤスタカ素晴らしい」
今日、Perfumeの素晴らしさについて語っているけど、いくらでも語れるな(笑)。今まで1人録りのVoicy苦手だなと思ってたんだけど、Perfumeのことだったら全然勝手に1人語り延々と続けられることが判明したということで。
パート2、ここからは曲の良さを語ろうかなと思います。

最初、売れてなかったんですよ、本当。
で、亀戸サンストリートとかで俺も壊される前一回行ったけど、今僕豊洲のららぽーとの近く住んでるんですけど、毎週末豊洲のららぽーとのセンターステージってところで微妙なアイドルたちが結構イベントやってるんです。
ファンも50人ぐらいしかいなくて、(あるいは)2・30人とか、そんな感じで亀戸サンストリートでやってたところから、今はもうドーム埋まるところまでとっくに来てるわけですけども。

そんな中でやっぱり1つ大事だったのは、MIKIKO先生との出会い、これも素晴らしいです。MIKIKO先生もある意味メンバーみたいなもんなんだけど、特に音楽面のプロデューサーとして中田ヤスタカですよね。
最初売れてなくて、パッパラー河合さんとかがプロデュースしてた曲もあるんですけど、パッパラー河合が悪いわけじゃないんだけど、ダメなんだよねー。
中田ヤスタカと出会ってからってのはすごいし、中田ヤスタカも当時あれでしょ?20歳そこそこで22・3ぐらいなのかな、確か計算だと。
3人も今やもう絶大な信頼を置いてますけど、最初よくわかんねぇ兄ちゃん来たなみたいな感じで、しかもアクターズスクール広島だとすごいボイストレーニングとかビブラートかけたりしてたわけなんだけど、中田ヤスタカとかの場合、無機質に歌えとかそんな感じで突き放した感じで言うから、レコーディング中3人よく泣いてたらしいじゃん。
中田ヤスタカさんもドSだから、「は?知らね」って感じで、中学3年生の女の子泣いてるけど「めんどくせぇな」みたいな、「勝手に流しとけばいいや」みたいな「ま、はいはい、レコーディングやろ」みたいな感じで、そういった現場だったらしいんですけども。

やっぱり曲ができて売れるようになってからっていうのと、中田ヤスタカってCapsuleとか自分でいた時代、他もきゃりーぱみゅぱみゅとか色々やっててすごい本当にマジ天才だと思う。昔でいう小室超してると思うけど、そういった存在で。
あとは何が素晴らしいって石川県出身よね。金沢出身。
こしこさん(Capsuleでの中田ヤスタカさんの相方こしじまとしこさん)も金沢出身なんですけど、中田ヤスタカさんはもう石川県が誇る宝だといつも思ってんですけど、同じ裏日本出身者として。中田ヤスタカマジ天才っすよ。

僕ね、一時期テクノとハウスのDJやろうかなとか、結構打ち込みでMacとか買ったりしてやってたんですよ。曲作ったこともある。
でも、俺音楽やんなくて良かったなと思った。中田ヤスタカ見たら嫉妬で狂うね、ほんと。
モーツァルトの生涯を描いた『アマデウス』っていう有名な映画があるんですけど、サリエリっていうモーツァルトのライバルが登場して。モーツァルトはナイスな人じゃないんですけども、とにかく音楽の才能だけ天才だから、「なんであんな変な浅いのが才能があってこんなに真面目に頑張ってる俺が」みたいな嫉妬を描いてる部分があるんですけど、サリエリっていう。
俺、アマデウスのサリエリみたいに中田ヤスタカは見たらモーツァルトのようだと思って本当嫉妬で狂うと思います。それくらい素晴らしい、本当天才ですね。

もちろん結構バキバキ系の打ち込みとかも多いんだけど、例えば、Perfumeオタの中でもこれ言ったらまあまあ俺渋いって認めてもらえるかなってセレクトとして、「23:30」っていう曲があるんですよ。
寝る前の感じを描いてる曲なんですけども、これとか全然バキバキでもなく4つ打ちでもなくて…後でちょっとコメント欄にYouTubeでも貼れるのかな?入れとこうかな。(※)そういった感じなんすよね。音楽家としての引き出し多いなって風に思ってます。
そういった形で、アルバムもだいたいシングルカットする曲が多くて他は捨て曲みたいのが多いじゃん、世の中的には。
ただ中田ヤスタカの場合、基本全曲素晴らしいからね。
シングル曲とアルバム曲の間のクオリティの差が全く感じない! むしろ、アルバム曲の方が良かったりするぐらい。好みの範囲だなっていうぐらい。

なのと、いまだになんだかんだ結構パンクなところというかロックなところというか、パンクとかロックとかジャンルじゃなくて姿勢の問題だって思ってるんですけど、例えば皆さん知ってるかもしれないですけど、ブレイクのきっかけになったポリリズムって曲ができたときに、レコード会社の人から怒られたらしいんですよね、中田ヤスタカが。
アイドルの曲にしてはかっこよすぎると(笑)。
かっこよすぎて駄目だっていうのが面白いと思うんだけど。
それに対してポリリズムって、拍子が複数になってるから、複雑なんですよ。ちょっと聞きにくい人もいる思う。
そこで中田ヤスタカがわざわざレコード会社に乗り込んで、説得したと。
めっちゃいい話だよね。

この前、電気グルーヴの「THE MOVIE?」を見返してたらすごい良いことを言っていて、中田ヤスタカと同じかそれ以上かぐらいに尊敬しているヒーローが電気グルーヴの石野卓球さんなわけですが。
石野卓球さんが電気グルーヴの、これもすごい。
93年に出ている、俺が高校3年生の時に聞いて衝撃を受けた「VITAMIN」ってアルバムがあるんですけど、それも聞いた時にも、レコード会社の人たちとスゴい揉めてるんですよね。「こんなインストばっかりの歌なしの曲ばっかりやるんじゃねぇ」と。「テクノすぎるだろ」と。
怒られてんだけど、その時に石野卓球が、「レコード会社の人が一番、音楽を分かってない。」って。
そういう名言を残してて、本当それと同じですよね。

たぶん石野卓球と中田ヤスタカって絶対お互いに避けあってると思うし、認識はしてるけど避けあってるみたいな感じなんじゃないかなと思って。
いろいろね、『サウンド&レコーディング』とか対談してもいいなと思うような雑誌もいくつかあって。例えば、坂本龍一と中田ヤスタカは対談してたりするんだけど、石野卓球と中田ヤスタカ対談しないんですけど。僕からしたら…思い出した、面白い話。

"Perfume FES!!"ってときどきあるんですけど、Perfumeが、自分が気になるミュージシャンを呼んで一緒に対バンするっていうイベントがあって、2年ぐらい前に、Perfumeが電気グルーヴを呼んだんですよね。
これ俺からしたら、盆と正月がいっぺんに来たみたいなもんよ。
で、"Perfume FES!!"では必ずそれぞれが1時間ずつぐらいやるんだけど、終わる前に、それぞれが絡んでお互いにコラボする曲とかをやったりするわけです。例えばスガシカオとか、星野源とか、みんな並んで歌ったりするわけよ。
ところが電気グルーヴだけコラボを拒否して帰りますからね。
この安定の大人気なささ。
これがいかに石野卓球が中田ヤスタカを意識してるかみたいな。
ピエール瀧なんか…もう焼肉で会ったことあって写真出てもらったから瀧さんと呼びますけど、美人3人からやられたら鼻の下伸ばしてホゲホゲって感じですけど、石野卓球とかそういうのじゃないですもんね。

石野卓球にとっての後の篠原ともえが中田ヤスタカにとってのきゃりーぱみゅぱみゅですよ、僕からしたら。
って見たときに、中田ヤスタカさんの方がいかに音楽家として優れてたかと、才能にあふれてたかと。それは認めざるを得ないわけなんですけれども。
最近でも「If you wanna」とか、フューチャー・ベースとか新しいジャンルに別に興味と名前とかどうでもいいと思うんだけど、音楽マーケットの現状をAs-Isで受け入れるんじゃなくて、そこに何かブッ込んだろ、仕掛けたろ、あるいは聞く側の耳の穴を違う角度からぶち込んで広げたろうみたいな、そういうところと、だからといって変に小難しくなるんじゃなくて普通に聞いて楽しいとか踊れるとか、気持ちいいとかかっこいいとかすげーみたいな。エンタメのど真ん中をブラさないみたいなところの、うまく両立させるところはほんと中田ヤスタカ天才だよなと。
中田ヤスタカの曲はコインの裏表みたいなもんですよね、Perfumeと中田ヤスタカにとってみたら。

そんなところで、Perfumeが3人いつか中田ヤスタカプロデュース以外の、MONDO GROSSOの大沢伸一とか、ちょっとやってほしい気もするけどね。
そういったところが来るのかも知れないけど、サウンド面からいうと元々僕サウンドの電子音、テクノ好きですけど。
Perfumeが電子音楽の普及、特に日本のマーケットでの普及において果たした役割って電気グルーヴ超してんじゃないかなって…俺は本当電気グルーヴ好きだから、電気グルーヴのこと何も価値を貶めるつもりはないから、冷静に客観的に、マーケティングとして考えるとそうなんじゃないかなぁと思ってるというところです。

※「23:30」は、アルバム「ワンルーム・ディスコ」に収録。
 公式でYouTubeにアップロードされているものはないため、iTunes Store等でお探し下さい。

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ありがとうございます。こちらはより良いnoteを書くためのコーヒー代に使わせて頂きます。