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受け入れてくれるって、やっぱり嬉しい

4歳の息子は、人見知りというわけではないが、初めて会う人に対してはちょっと警戒する。

先日、私の友人が家に遊びに来ていた。そこへ息子が保育園から帰ってきた。

「あれ?ケン君、こんにちは。」

息子が生まれたときに産院に来てくれた友人。その後も息子は何度か会っている。とはいえ、年に1回くらいだし、息子も小さすぎて覚えていないのだろう、「え?だれ、この人・・・」という感じで恥ずかしそうにそっぽを向いた。

「ケン君、保育園はどうやった?おやつは何食べた?」

子どもが好きな彼女は、息子に話しかけてくれる。

「え?ゼリーや。」

「何味の?」

「オレンジや。イチゴより甘かった!」

あ、スイッチ入ったな。

「家に帰ったらまず、お片づけせんなんやろ。手も洗わんなんし、忙しいげんてね~。お片づけ終わったらおやつ食べて、面白いテベリ番組(テレビ番組)見て、それからお母さんとお風呂入るん!」

私の思った通り。嬉々としてベラベラ喋り出す息子。こうなると止まらない。次の展開も読める。

「見て!これ、ケンが作ったレゴ!」

「見て!これ、保育園で描いた車の絵!」

怒涛の「見て!」が始まる。そして、ひとつひとつ説明しだす。

「ここが難しかってんてねぇ。かっこいいやろ?お父さんと作ってんよ!」

「そうなんや、すごいね!」なんて言ってくれようものなら

「ちょっと、待って。あれも持ってくる!」といそいそと次の「見せもの」を取りに走るのだ。

「この人は大丈夫。自分のことを受け入れてくれる人だ。」と感じるやいなや、急接近する息子の姿は、親としても見ていて微笑ましい。

私が勤めている会社に、一回り年の離れた先輩がいる。10年近く一緒に仕事をしているが、先輩が赤ちゃんを産んでからはさらに親しくなった。仕事の話だけではなく、子育てのこと、お互いの家のことを話すようになったからだ。

ある時、「あのね、ずっと思ってたんやけど」と切り出された。

「意外とよくしゃべるよね。こんな喋る子やとは思ってなかったわ。」

確かに、私は自分から話をしないので、初対面ではみんな「大人しい人」という印象を持つらしい。けれど、ひとたび「この人は私を受け入れてくれる」と思ったら、怒涛のようにしゃべり倒してしまうのだ。

あ、これ、息子と同じじゃないか。気づいてしまった私。親子ってやっぱり似るんだなぁ・・・。

今週は私にとって、まさに「じぇじぇじぇ」な週でした。

火曜日にnote公式さんより、「今日の注目記事」にマガジン追加されたというお知らせがあり、

木曜日に「お花とエッセイ」という企画において、「優秀賞」をいただき、

地に足つかない感じ。運、使い切っちゃった?って心配になるほど。

noteを始めて数か月。

私の記事に「スキ」やコメントしてくださる方、そしてフォローしてくれる方がいる。みなさんよく書いているように、noteの街はとても優しい。

「読んでくれる人がいる」「見てくれている人がいる」「コメントしてくれる人がいる」って本当に心強い。だから私は細々と書き続けることができました。

「受け止めてもらえる」って気づいてから、私は嬉しくなって、ベラベラと喋り出すことができたようです。

そして、こんなところまで連れてきてもらえるなんて。感謝しきれません。本当にありがとうございます。

これからも、ベラベラ喋っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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