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パイロット万年筆エラボー(SEF)買いました。

こんにちは。イスミです!

昨日新しい万年筆をお迎えしました。パイロットエラボーSEFです!この記事では使い心地だけでなく、同じ軟調ニブであるFA(フォルカン)との違いについてもご紹介したいと思います!

それではどうぞ!

基本スペック

購入したのは、パイロットのエラボーSEFです。

黒×シルバーの色合いは同社のヘリテイジと同じですが、やや小ぶりとなっています。軸の長さが短いだけでなく、太さも若干細いです。本当に少しだけなのですが、書いていると非常に大きな違いを感じます。細いし短いからか、手へのフィット感がカスタムに比べて弱い気がします。

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ニブはフォルカンのような独特の滑らかな形状をしています。異なる点は、握る部分とペン先の距離がやや近いところですね。

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加えて、気になったのが重心です。私の所有万年筆たちは重心がニブ側にあるのですが、これはキャップを付けると尻側に重心を感じます。

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そのためこれは個人的な感想ですが、ペンが後ろに引っ張られているようで疲れやすい気がします。(買って数日の人間が何を言っているんだか……というツッコミは無しでお願いします)

書いてみた!

続いては、書き味についてご紹介します。

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フォルカンと同じ軟調ニブに分類されますが、実際にどちらも使ってみると……別物です!

フォルカンはニブ自体が柔らかく、ペンの重さで紙へとふわふわ沈んでいく感じでしょうか。線への強弱の付け方で説明すると、こちらは自分の基本の筆圧に加えて、そこからいかに力を抜くかで表現をします。

一方エラボーSEFの場合は、基本の筆圧に加え、いかに力を入れるかで線を表現する感覚ですね。SFだとまた違うのかもしれませんが、SEFは本当にニブが硬い!紙へのタッチで言えば、キャップレス絣の方が優しいくらいです。実際に書いてみると、紙の上を弾んでしなるという感じでしょうか。ペンの重心もあいまって、ペン先が紙から離れやすいような気がします。

ただ、文字を書いてみるとこの印象が一変……何という美しい文字。

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私の汚い文字がこんなにも美しくはんなりと見えます。この硬いニブ特有の弾力のおかげで、ハネやハライの抜きがすごく綺麗にかけているのがわかりますか?

「日本語が綺麗に書ける」と言うレビューをたくさん見かけましたが、確かに納得の美しい文字です。フォルカンで書いた文字を力強いとすると、エラボーはしなやか、はんなりと表せます。

実際の線の太さはこんな感じです。

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フォルカンよりも細い線で強弱が付けられます。キャップレスのFと比較すると、ソフトなEFと言うだけあって細いです。字幅のイメージはつきましたでしょうか?


描いてみた!!

ところで、たくさん万年筆を所有する私がなぜ今回エラボーの購入に踏み切ったのか。その理由は新しい「丸ペン枠」を探していたからなんです。

これまで背景にプラチナセンチュリーのUEFを使っていたのですが……

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・カスタム743で描く主線に対して少し細すぎる

・強弱を付けにくいので繊細な表現がしにくい

以上の理由から、もう少し太めの表現に幅のあるニブを探していたところに現れたのが、このペンでした。

これで線を引いてみると、先程説明した紙の上で弾む感覚がすごく生きるのです!

特にこのようなエフェクトを描いてみてびっくりしました!躍動感溢れる線なんですよ!見て下さいこの風!勢いが感じられます!

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結論。丸ペン枠に内定!


という訳で、私はこのペンを漫画で言う丸ペンのように使っていこうと思っています。

また一般的な感想としましては、私は普段使いよりもペン習字やお手紙に使うのをおすすめします。個人的な見解ですが、文字を長時間書くには少し安定感が足りない(フィット感が少ない)ペンのように思います。ですが字はすごく美しいので、もう既に万年筆をお持ちの方、別の使い心地のペンとして1本いかがでしょうか?比較的手が出しやすい価格帯です。

以上、勝手なレビューでしたがお付き合い頂きありがとうございました!

皆様も楽しい万年筆ライフをお送り下さい。

ではまた!

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