見出し画像

感動した接客

ドレススタイリストとして働いていた頃の話です。

とってもかわいい専門学校卒の子が
後輩として入社してきました。

人懐っこい笑顔と明るさで
どんどん仕事を覚えていきました。

担当するカップルが増えてきたある日、
盲目のお嫁さんを彼女が担当することになりました。
ドレス選びも新郎さんと一緒に
触覚なども駆使しながら選び終え、
無事挙式当日を迎えました。

その後、ミーティングで店長から
彼女が「点字」で手紙を書いたことを
知りました。
それを聞いた私は感動しました。
と、同時に点字で手紙を書くということを
自分で考え、行動にうつした彼女を
心からすごいと思い、尊敬しました。

そして何より
お嫁さんは嬉しかっただろうなぁ、と。
一生に一回の結婚式。
不安もあっただろうけど、
この先結婚式を思い出す度、きっと
彼女のことも一緒に思い出すことでしょう。

そんな思い出と一緒に思い出してもらえる人
私もなりたいと思った出来事でした。

その為には
想像を超えた接客を常に考えて行動することが
大切だと考えはじめました。
ただ「いい人だったな」では
思い出してもらえる人にはならない。

次回はそんな事も
綴っていきたいと思います!


そんな彼女も母となり、
職を離れてしまったけれど、
また接客業に戻って欲しいなと
密かに願っている私です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?