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台風が過ぎたあと

大型の台風が過ぎた。風はまだあるが空はだいたい晴れており、過ごしやすい気候だ。
昨日までの台風の残骸を拾い集める作業に勤しむ。家の中の掃除が終わったあと、庭に出てどこからか飛んできた落ち葉を拾い集めた。その量はバケツに3杯だ。
久しぶりに外で庭をきれいにするという作業をし終わった後には気持ちがスッキリした。

今日はそれ以外にも出かける用事があった。
電池交換で預けていたG-shockを取りに行くと言うミッション。
車に乗って15分程度ドライブを楽しんだ。何にも追われていないドライブは気持ちに余裕がありいつもより丁寧に運転ができた気がする。台風が過ぎた後の街は少し秋めいて、風を切って走るのが心地よい。窓を全開にして秋の空気を吸いながら運転した。

真夏には眩し過ぎて見上げられなかった空、少し日差しが和らいだ今日はしっかり上を見上げられた。それと同時に周りの景色もしっかり見えた。余裕があるときには視界まで開けるものだ。そろそろ金木犀の季節になる。雑貨屋さんには金木犀の香りのグッズが増えて来ていた。数年前Twitterでバズっていた生活の木で購入した入浴剤を思い出す。金木犀の匂いを嗅ぐと小学生の時通っていた習字の先生の家まで行く道のりが連想される。秋の金木犀の香りはいろいろなことを思い出させてくれる。

秋は少し寂しい季節に感じられる。人肌も恋しくなり、いろいろな人に会いたくなってくる。コロナも日常化してきた今年は会いたい人に会いに行きたい。(専門の友達、ライブハウスでしか会わない友達たち)
毎年食欲の秋にしてしまう私だが、今年は読書の秋にもしたいと思っている。
最近時間が空くと読書をしたいなぁという気分にさせられる。最近読んだ本についてもまた記載しておきたい。中学生の時は小説を読むことが多く、少しスリルのある「リアル鬼ごっこ」をきっかけに山田悠介の本を読み漁った。そのほかに「恋空」など流行りの携帯小説も読んだりした。そこからあまり本を読む機会がなくなってしまったが10数年ぶりに読書をしたいと思った28歳の私は今年エッセイに手を出している。

初めて読んだエッセイを記載しておく。

📗 益田ミリ 「心がほどける小さな旅」

益田ミリさんが行った日本各地の色んな旅を記載したものだ。この本を読んで思ったのが「時間があるって、いいな」だった。書き出しがいつも思い立ったらすぐ旅に出ているような雰囲気があり、自分にはできないことでとても羨ましく思えた。だがよく考えると時間はどの人間にも平等であり、同じように与えられているもので、それをどう使うかはその人次第だと言うことに気がついた。益田さんは時間の使い方が上手く、自分の好きなことをよく知っている人なんだなぁと思った。感情の起伏がなくゆったり旅をしている様子が読み取れてとても穏やかな気持ちになれるエッセイだった。
特に心惹かれた場所は「釧路湿原」のカヌー体験の節だ。自然で生きるさまざまな動物たちを見ながらカヌーを漕ぎ、途中でハーブティーを飲んで休憩するゆったりと流れている時間を表した文章はこちらまでもが穏やかな気持ちになれたのだった。
またこの1冊の本で1番印象に残ったのは『行こうと思えば行ける、と言うのは永遠に行かない可能性と紙一重なのだった…』という一言。先述したように時間や仕事のせいにして行けたら行く、と繰り返している私にとってギクッとしたようなハッとさせられたような言葉だった。時間は作れるし、人生でやりたいことを仕事のせいにしてやらないなんてもったいない!と思ったのだ。(行きたいところに行く、やりたいことをやるためなら仕事を変えてもいいと今は思えるくらいである)
読み終わってから益田ミリさんの違う旅エッセイも読んでみたいと思っている。


散々読書の秋を語ってきたところで恐縮だが、今日はミスドの期間限定「さつまいもド」を買って帰ったので投稿し終わった後に食べるとする。
コーヒーでも淹れてこよう。

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