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【映画】フラットライナーズ

TODAY IS A GOOD DAY TO DIE(死ぬにはもってこいの日だ)

リメイク版です。旧作(1999)がかなり好きだったのですが、リメイクされてるのを知ったのは最近でしたので、ようやく視聴です。前作はキーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコンらが出演していましたね。実は今作でもキーファー・サザーランドが出てたりしますよ。

タイトルの「フラットライナーズ」ってなんでしょう?映画やドラマの心電図で「ピコーン・ピコーン…」って音で生体反応見るやつありますよね。あれが平らになったら心肺停止。あの「平らな状態」がフラットライン。つまり、フラットライナーズってのは「心肺停止になった人たち」です。

この作品で、彼らは何故心肺停止になるのか?「実験」です。心肺停止後の「死後の世界」を経験するため…。まあ、実際にやるのは医療現場の倫理的に無理でしょうけど、そこはフィクション。とはいえ、かなり危険な物語です。

物語

医学生のコートニーはある晩同期のソフィアとジェイミーを非常時用の医療施設に呼び出し、ある実験を手伝って欲しいと頼む。それは「自らの心臓を停止させてから60秒後に蘇生し、その間の脳波を測定する」というものだった。倫理的にもまずいし、危険度も高い実験に2人は驚くが、コートニーの入念な準備から彼女が本気であることを察して協力し始める。結果、実験は成功するし、蘇生した彼女は過去の記憶に即座にアクセスできるようになり、学校でも異常に高い能力を発揮するようになる。

仲間のレイは危険な実験をやめるように忠告したが、コートニーの様子を見たメンツは次々に実験の被験者になる事を申し出る。そして、

が、その後に彼らは異様な幻覚を見るようになり…

感想

リメイクで物語の基本的な骨格は前作と同じなのですが、メンバーもそれぞれのエピソードも違います。禍々しさも緊迫感も前作の方が上でしたが、こちらも「薄気味悪さ」は継承していましたね。「死後の世界を見に行く」というアイデアも秀逸だし、それによってそっちから「引っ張ってくる」ってアイデアも割と好きです。

これ、「死後の世界から禍々しいものを連れてくる」展開にすればホラー成分強くも出来るだろうし、「禁忌を犯した」という側面を強めれば宗教的な恐怖感も増幅するだろうし、科学的な味付けを強めればまるっきり違う展開の作品にもなるだろうし、もっとこのモチーフで色んな映画作れるんじゃないかなぁ。

前作より劣化したって酷評されているみたいですが、比較しなければこれはこれで面白いと思うんですけどね。終盤は少しあっさりしていた感じはありますが…。コートニーが非業の死を遂げているのに少し爽やかに終わりすぎちゃうんかい!とも思うけどw

前作と比較するなら前作の方が好き。でも、これも好き。

「フラットライナーズ」というアイデアは本当に秀逸なんですよ。

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