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配慮野球&ゆるスポ


いいピッチャーてのは
バッターのリクエストに応えた球
投げられるヤツだった

いいバッターてのは
内&外野手に、満遍なく
打球配分出来るヤツだった
(理由は簡単、球来なけりゃ暇だから)

内野手には、ド真ん中だけではなく、捕れるか捕れないか
ギリギリの球もちゃんと配球出来るとプチ称賛(拍手)

昔、野球だけではなく、スポーツ全体がそんな時代があった


職場社員達で結成した草野球チームの末期
対戦する他所のチームで、元高校球児や社会人選手を
メンバーにするのが始まり
その内、創設メンバー達は補欠にすらなれなくなっていき

転勤&退職でも辞めていったりで、残った創設メンバーは
一人か二人で、ベンチでの選手達のサポマネージャー
になっていた

そして、ふとこぼしてたもんだった
「オレ達なんの為に野球チーム始めたんだっけ?w」

野球は好きだが、観るだけだった未経験者達の始めた
チームのプレイは、ほのぼのとして面白い物だった


昔、中学の女子軟式テニス部に、東京から新たに赴任して来た
教員が顧問(担任)になり、こう言った
「さて、では取り敢えず、今年の大会に向けてのミーティングをしよう」

すると新たに部長になったキャプテンが言った
「いいえセンセ、私達はそんなガチャガチャした事には
関心(興味)ないんです」
「私達は、純粋にテニスを楽しみたいだけなんです」と
そのプレイは、ゆるいお嬢様テニスだった

ある時、他校から練習試合を申し込まれ、受けてみると
ゆるいプレーなので、相手側は得点入り放題
そこで相手側がタイムを要求、で
「これはどういう事なんでしょう?」

そして部のスタンスを説明し
「そうだったんですか、では今日は、そのスタンスでのプレイにしましょう」
そして、お互いの部員全員一通りプレイ後
「こんな試合もあるんですね?、意外な気持ちです」

そしてその後も時々、その他校の部から練習試合を申し込まれ
ゆるい練習試合が行われていた

追記
女子軟式テニス部の教員顧問は
キャプテンから言われた事が、余程意外過ぎてショックだったのか
放課後の部活時間にコートに現れては、一週間
コートの隅に立ち尽くしてたw

おいらは近付いて「どうしましたセンセ?」
と声掛けてみると
「スポーツ部なのに、大会に出ないなんて?」
と独り言のように呟き、額に手を当てたりもし
またそのまま呆然と立ち尽くしてた

一週間の間、2~3回、他の生徒達にも面白がって訊かれ
同じように
「スポーツ部なのに、大会に出ないなんて?」
という独り言を繰り返してた

そん~なにショックだったんかいとw

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