期限切れフィルムについて思うこと
2時間電車に乗りっぱなしなので書き終わる頃にはどこまで進んでいるか
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期限切れフィルムとは
その名の通りフィルムのパッケージに記載されている使用期限を過ぎたフィルムのこと
露出補正
期限切れフィルムは基本的に劣化している(≒感度が弱くなっている)前提なので、撮影する場合は適正露出よりもオーバーに撮影するといい感じになります。私の目安としては
10年期限切れ:1〜2段
20年期限切れ:3〜4段
で撮影することが多いです。
期限切れフィルムのギャンブル性
ちゃんと写ってた例
期限切れフィルムは保存状態と使用期限の経過具合、その他ISO感度やメーカーによってどれだけちゃんと写るかが変わってきます。
なので同じフィルムでも「高温多湿な環境で保存して2年期限が切れたもの」よりも「冷凍庫で保存して5年期限が切れたもの」のほうが劣化が少ない場合もあります。
なので保存状態がわからない期限切れフィルムを購入する場合はちゃんと写るかどうかのギャンブル性が高まります。
まずは割とちゃんと写っていた例を、、
こちらは1999年期限のブローニーフィルムを2021年に撮影、現像した写真です。
カメラ屋さんで100円とかで投げ売りされていたものを「100円だから写ってなくても別にいいや」と思って現像したら思いの外ちゃんと写っていました。むしろ「20年以上期限が切れてても写ってる富士フイルムすごい!!」って感想です。
ただし、これを撮影したときは適正露出よりも3段ほどオーバーで撮影したので、中判のレンズの開放f3.5とISO100→ISO12という過酷な条件となり、日中の屋外なのに手ぶれを気にしながらスローシャッターで切らざるを得ませんでした。
こちらも2021年に撮影、この時は1〜2段オーバーの設定
リアラエースは大好きなフィルム、期限切れしか使ったことがないから本来の色味は分からないけれど大好きなフィルム。復活して欲しいフィルム第一位。
デジタルのRAW現像やフィルムシミュレーションのカスタムはリアラエースを目指して追い込んでいます。
ちゃんと写ってなかった例
2019年撮影
こういう雰囲気が好きな方もいらっしゃるとは思いますが、「こう写るよ!」って前情報もないまま現像されてこの写真が返ってくるとがっかりします笑
写真屋さんで受け取ったときに「できるだけ自然な色味に補正しておきました(^^;)」と仰っていたので補正する労力を使わせてしまったと反省、、
2022年撮影
今までの経験から「富士フイルムで10年以内なら余裕でしょ!」と思っていたのですが、よほど保存状態が悪かったのかアンダーになってしまいました。ISO400だからなのもあるのかな、、
2017年撮影
ロモのターコイズよりもターコイズ
20年期限が切れたフィルムなんてこんなものです、上にあるフジが奇跡的に良かっただけ
2017年撮影
ロモのパープルよりもパープル()
コニカの期限切れは要注意です。コニカミノルタのほうがまだ劣化が少ないかもしれません(新しいから)
期限切れフィルムでの失敗から学んだこと
保存状態が分からないものには手を出さない
20年経過しても割とちゃんと写るもの、5年経過でも劣化が進んでいるものなど様々なので、フリマアプリやオークションで購入する場合は保存状態が明記されてるか確認しましょう(まあいくらでも嘘はつけるんだろうけど)
期限切れフィルムにいくらまでなら払えるか
私が使ってきた期限切れフィルムは大体が100〜300円のもの、高くても500円です。
昨今の新品のフィルムの値上げの影響などから期限切れフィルムも高値で取引されており、1000円/本なんてものも当たり前になっています。
期限切れフィルムを扱う写真屋さんで実際に作例が紹介されているものを購入するのは安心ですが、ちゃんと写るか分からないフィルムに1000円+現像&データ化でもう500〜1500円の出費は痛いなぁと感じます。
写真屋さんに申し訳なさを感じる
期限切れフィルムは大体劣化しているので、データ化する場合写真屋さんも大変でしょう。
大手のチェーン店で現像すると大抵「ちゃんと写ってませんでしたよ」的な紙が同封されます。
気の知れた写真屋さんなら「かなり劣化してましたけど"なんとか"補正しましたよ〜」と言われ申し訳なさが生まれます。
だからもう新たに期限切れフィルムを買うことはないだろうな、、
あと1〜2本家にあるのだけど
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書き始めてから1時間半経過、あと30分で下車する駅に着く!
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