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#53 下手こいた

さようなら、愛しの「さふらん」

仙台で一番大好きだったお店、「さふらん」が閉店してしまった。

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錦町公園の裏通りにある「さふらん」。
私の冴えない毎日を支えてくれた、大事な大事なお店です。
(※以前、個人的なコラムページにもさふらんへの想いを綴っていました)

私の“さふらん愛”を知っている友人から
「さふらんが休業している」と連絡があったのは数週間前。

「ご主人が体調を崩したのではないだろうか」
「コロナの影響なのだろうか」
とやきもきしていたところ、
つい先日、冒頭の写真にある張り紙が店頭に貼られていたそうです。

仕事での新しいひらめきが欲しい時。
ただただ落ち着きたい時。
ただただ美味しいカレーが食べたい時。
朝から「なんだか今日はさふらんに行くべきだな」と思った時の

「よし、さふらん行くか」が、もうできない。

ハンバーグフライカレーだけじゃなくて他のメニューももっと食べていればよかった。
壁にかけられた絵をもっと眺めておけばよかった。
窓から見える緑にもっと癒されておけばよかった。
カウンターから見えるご主人の手捌きを目に焼き付けておけばよかった。
もっと店主夫婦に「おいしかったです」と伝えればよかった。

もっと!!!
さふらんに!!!
行っておけばよかった!!!!!

ああ、もう!
これは私にとって大失態でしかない。

そして私にとっての大後悔でもあり、
私にとってのしくじりでもあり、
私にとっての人生最大の“下手こいた”エピソードです。
(失くしてから喚いたって遅いのに!!!)

外では大雨が降る今日、気圧のせいかまったく動けない私はただたださみしさだけを爆発させています。

「さふらん」のない仙台なんて、何の魅力もないわ。

及川恵子