テレワークシステムの予算について簡単に比較した

年あけて社長からいきなり「テレワーク整備しろ」と言われてアタフタしてるSEも多いと思うが、

価格別に並べたので、以下をご参考にされたい。


1.<クソ高コース>

 ・シンクライアントPCを新たに支給。

 ・社内にVDI(仮想PC)サーバを構築。

 ・初期20万/台 + VDIサーバ 100万~

 ・月額10万~(保守&ライセンス)

◎セキュリティ万全
 ◎運用が柔軟
 ◎「あ、この会社ガチだ」と一目置かれる

×クソ高い
 ×選任の運用SEが必要

2.<最先端コース>

 ・社内システムをクラウド上に再構築

・マイクロソフトやアマゾンクラウド上に仮想PCやVPNを作ってその中で業務を完結させる

・初期0円~(外部に依頼したら高い)

・月額5万~(運用しだい)

◎セキュリティ高い
 ◎運用が柔軟
 ◎「最先端じゃん、すげえ!」と一目置かれる

×知見がかなり必要
 ×従量課金なのでミスると破産する

3.<バランスコース>

・ファイルサーバをMicrosoft365やGoogleクラウドに移行。

・PCをMSアカウントやGoogleアカウントに紐づける。

・初期0円~

・月額2万~

◎セキュリティ高い(設定次第)
 ◎費用安い
 ◎わかりやすいので社内SEだけで運用できる

×高度な設定は知見がいる

4.<激安コース>

・社員の私物PCから会社PCにリモート接続させる

・ChromeリモートやTeamViewer、AnyDeskなど種類多数

・初期0円

・月額500円/人(ライセンス)

◎とにかく激安

×セキュリティ皆無(ベンダーがデータのぞき放題)

というわけで、1.か2.はほぼ、予算と人間が潤沢な大企業の選択肢である。

4は玄関と窓を全開にしながら素っ裸で生活するようなものでオススメしない。

オススメは3.のバランスコースとなる。

今困ってるのはほとんど社員100名以下の中小企業だと思うが、

これはマイクロソフトかGoogleのアカウントを取ればいいだけなので1アカウントから試せるし、

管理画面もとっつきやすい。情報もWebをぐぐればすぐ見つかる。

細かくは省くが、メリットは以下の通りである。

 ◎月額数百円/人~
 ◎社員1人につき複数台のデバイスを紐づけ、管理できる
 ◎もちろんExcelやスプレッドシートといった業務アプリが含まれている
 ◎1TB~の大容量ファイルサーバがついてくる

また、そこそこ簡単なわりに「弊社はクラウドに移行しました」と胸をはって言えるので、対外的な印象もよい。

もちろんクラウドだから、テレワークはどこからでも可能である。

業種にもよるが社員50名以下ではこれでじゅうぶんである。

マイクロソフト365、またはGoogleワークスペースは数分で登録可能。

まずは管理画面に慣れることからオススメする。

管理画面をみて「これはいけそうだ」と思ったら自分たちでテストし、

「ちょっとむずいな」と思ったら、IT屋に10万くらい払って2か月くらい相談するのもいいだろう。

社員の命を守るためにがんばって下さい。