多分今年も帰れない
空をみる
何も持たなかった自分も
何かを捨ててきた自分も
歳を経て皺も増え視野も広がって
曖昧だったものは明確になる
曖昧でよかったものが正確になる
生きてるばかりは良いことではない
この先を考えるよりも私は
後ろに残すものを考えるようになる
それは全て自分のために
跡を歩む者に気付いてもらえるように
いつか私の思いが彼方遠くの地へ
伝え聞こえますように
誰かがふと思い出話をしてくれますように
あいも変わらず空は青い
あの田園で見た空も
フィレンツェで見上げる空も
変わらずに高い
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?