ようやく登った青い月が
おはようなのか、こんばんは
久しぶりか、初めましてか
あなたを随分と待ち侘びて過ごした毎日です。
あなたにとっては道端の石ころでしょうけど。
ある日は鍵盤を叩いて誘ってみたり、とある日は鼻歌で誘い出そうとしてみたり。
あなたは本当に顔を出さない恥ずかしがり屋。
こんな闇夜を隅の隅まで明るく照らすあなたは
夜の世界の日影者。
それでも私はあなたを待っていた。
今宵テラスでお会いしたばかりの私たちではございますが、幾ばくかの安らぎと安堵を持って最後の言葉と致してくだされ下郎の方