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間伐枝のリース作り


実家のある瀬戸内海に近い郊外の町にいると、家やお店に飾られたイルミネーション、季節の飾りや流れてくる音楽から季節を感じることもあります。それに対して、わが家のある山里に暮らしていると、冬支度で家の周りの畑や庭の木が暖かそうに藁を被ったり、家の周りに雪囲いが作られたり、渡ってきた鳥や動物の換毛から季節を感じます。
紅葉樹はすっかり葉を落としましたが、針葉樹の造林地は冬の山でも青々とその葉をたたえます。ちょうど冬の間に山の仕事をする人たちは、木の成長が緩やかになるこの時期に針葉樹林の間伐をするそうです。木こりの夫に頼んで、杉や檜の枝打ちをした間伐材を持ち帰ってもらいました。
頼んだのは、クリスマスリースを作るため。わが家の柊木犀や月桂樹の木の剪定をした時に出る枝も集めておいて、散歩中に見つけた藤の蔓を使って台を作っておいたのです。

妹と話しながらリースを作った。


里帰り中のわが家でじっくりとリースを作り、1か月ほど離れている我が家の近くの山の香りに包まれ、あたたかな気持ちになりました。
クリスマスツリーの起源は紀元前のヨーロッパにあります。冬でも緑を讃える木に、冬に獲れたウサギや鹿などの獲物を捧げるように掛けて、山や森の神様にその年の恵みのお礼をしたことが始まりだそうです。その話を聞き、少し前夫と地域の山の神様のお祭りに参加したことを思い出しました。


遠くの国でも同じような風習があるって不思議ですね。

里帰り中の実家のキャビネット
クリスマス風に飾り付けた。


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