一般社団法人ライトハイク協会

万葉の時代から現代の短詩系文芸に受け継がれてきた「俳」のポエジーを国内外に伝えることを…

一般社団法人ライトハイク協会

万葉の時代から現代の短詩系文芸に受け継がれてきた「俳」のポエジーを国内外に伝えることを目的とする。その手段としての新しい詩形を用いて、世界に明るい詩を広め、ゆくゆくは言語・国籍を超えて一編の詩を結ぶ、新たな文芸文化の創造を目指すこととする。

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2024年5月・6月 選者紹介

二次審査は今治文化協会所属の団体・個人によって行われます。 新しい文芸「ライトハイク」はその道のプロではなく、 一般市民目線での審査を大事にしているからです。 【今治文化協会】 昭和38年設立。 約120の団体が所属し、伝統芸能からポップカルチャーまで幅広い分野で活動中。 2024年5月、6月の審査を担うのは一般社団法人ライトハイク協会 第一号支部である「今治ライトハイク協会」です。 愛媛県砥部町にある「滑稽俳句協会」の今治支部内に設立。 滑稽俳句協会は「ライトハイク」

    • 2024年3月題 優秀句

      上の句 タイヘイ株式会社さんより つまずいてしまったら こちらに上の句と同じ【10文字】で結ぶ 下の句 10選 ひとやすみのチャンス 次はスキップをしよう せかいの広さが見えた わすれものをかくにん 靴紐ほどいて結び直そ 優しさ気づく時もある 立ち上がって上を見る たんぽぽとおしゃべり ラッキーだって笑おう 空はもっと広く見えた

      • 2024年2月題 最優秀句(ハイライト賞)

        2月は下から上へ逆に結ぶ、櫂結び。 下の句  長谷川櫂さんより チョコレートの真っ赤なハート  ・・・こちらに逆に結ぶ(上の句) 真っ白な月の光のリボンを結ぶ  染野まさこ (寸評:長谷川櫂) 月の光のリボンという幻想的な一句。 順結びにしても逆結びにしても どうすればどんな世界が生まれるか模索中のようですが どちらにしても一つの文章にならないようするのが大事か。 前後の間に生まれる断崖こそ詩です。 この断崖から飛び降りる勇気を。 「結ぶ言葉 ライトハ

        • 2024年4月 選者紹介

          二次審査は今治文化協会所属の団体・個人によって行われます。 新しい文芸「ライトハイク」はその道のプロではなく、 一般市民目線での審査を大事にしているからです。 【今治文化協会】 昭和38年設立。 約120の団体が所属し、伝統芸能からポップカルチャーまで幅広い分野で活動中。 2024年4月題に投句された作品を選するのは【橙黄会】さんです。

        2024年5月・6月 選者紹介

          2024年2月題(櫂結び) 優秀句

          2月はいつもとは逆結び(櫂結び) 下の句を提示して上の句を募りました。 上の句 10選 真っ直ぐなものが好きたとえば 貴方は最後に食べるんだろうな 味は保証しないと言い訳しても 真っ白な月の光のリボンを結ぶ コトンと音をたてたアタシの心 待ってる間にも染まっていくの 死んだらあなたに採掘されたい 素っ気ない態度と裏腹渡された ウソで固めてカワイイふりして いかにも本命ですと言いたげな 下の句  長谷川櫂さんより チョコレートの真っ赤なハート

          2024年2月題(櫂結び) 優秀句

          2024年3月 選者紹介

          二次審査は今治文化協会所属の団体・個人によって行われます。 新しい文芸「ライトハイク」はその道のプロではなく、 一般市民目線での審査を大事にしているからです。 【今治文化協会】 昭和38年設立。 約120の団体が所属し、伝統芸能からポップカルチャーまで幅広い分野で活動中。 2024年3月題に投句された作品を選するのは2回目の登場。 今治俳句協会代表者 横田青天子 今治駅西集会所、乃万公民館、愛らんど今治で定期的な勉強会を実施。市や公民館主催の俳句大会への参加や協力。毎年

          2024年1月題 最優秀句(ハイライト賞)

          上の句  ふなっしーさんより 熱さのなかにも ・・・こちらに結ぶ 下の句 最優秀句(ハイライト賞) 透き通る吹硝子  揺 (寸評:林家たい平) 熱さの反対語には、冷たさとすぐに思い浮かぶと思いますが、透き通るという言葉を反対語として持ってきたセンス、そして直後にオレンジ色に燃える吹硝子という熱さで挟む言葉選び。温度ではなくむしろ色を感じる秀句ですね! 「結ぶ言葉 ライトハイク」 2024年1月題  ハイライト賞 ふなっしーさんの言葉に結んだ、揺さんの言葉 熱

          2024年1月題 最優秀句(ハイライト賞)

          2024年1月題 優秀句

          上の句  ふなっしーさんより 熱さのなかにも 下の句 10選 無い貴方の本音 解けない氷の心 透き通る吹硝子 噛むほどに旨味 力強く立つ茶柱 溺れない冷酷さ 冷静な僕がいる 先に出たら負け 囲む鍋に顔綻ぶ ねこ舌とおでん

          2023年12月題 最優秀句(ハイライト賞)

          上の句  春風亭昇太師匠より 三年経ったら ・・・こちらに結ぶ 下の句 最優秀句(ハイライト賞) 忘れるつもり  まぐょ (寸評:林家たい平) 出題した昇太師匠も、こんなふうになるんだ!と驚いているはずです。【石の上にも三年】という言葉がありますが、この三年をどういう時間として捉えるかで様々な下句がありました。忘れるわ!ではなく“つもり”とまだ揺れ動く気持ちが伝わってくる、人間臭いハイクになりました。 「結ぶ言葉 ライトハイク」 2023年12月題  ハイライト賞

          2023年12月題 最優秀句(ハイライト賞)

          2024年1月・2月 選者紹介

          二次審査は今治文化協会所属の団体・個人によって行われます。 新しい文芸「ライトハイク」はその道のプロではなく、 一般市民目線での審査を大事にしているからです。 【今治文化協会】 昭和38年設立。 約120の団体が所属し、伝統芸能からポップカルチャーまで幅広い分野で活動中。 2024年1月、2月の審査を担うのは一般社団法人ライトハイク協会 第一号支部である「今治ライトハイク協会」です。 愛媛県砥部町にある「滑稽俳句協会」の今治支部内に設立。 滑稽俳句協会は「ライトハイク」

          2023年12月題 優秀句

          上の句  春風亭昇太師匠より 三年経ったら 下の句 10選 へそくり百万 愛だとわかる きっと笑える 荒地も花野に 忘れるつもり コロナは昔話 飲みごろです 街も様変わり 般若が菩薩に チリ積もる愛

          2023年11月題 最優秀句(ハイライト賞)

          上の句  ライトハイク協会理事・林家たい平より 軽く押さえてくださいね ・・・こちらに結ぶ 下の句 最優秀句(ハイライト賞) 恋という字の終わりの点  きり (寸評:林家たい平) “押さえる”という言葉にはたくさんの表情があると思い、どんな句が付けられるか楽しみにしておりました。 毛筆の押さえ、心を押させる、恋を丁寧、大切にしている様子が出ていてとっても素晴らしい句になりました。 なんだか嬉しいですね! この嬉しさが、ライトハイクの楽しさでもあると改めて感じました。

          2023年11月題 最優秀句(ハイライト賞)

          ライトハイク宣言 〜世界共通のライトヴァースを目指して〜

          2024年(令和6年)明けましておめでとうございます。 この年初に、ライトハイクの思いを記しておきたいと思います。 俳句は「HAIKU」として世界に紹介されていますが 川柳はどうでしょうか。 狂歌はどうでしょうか。 それらの元となった「俳諧」はどうでしょうか。 世界に紹介されている「HAIKU」は、 あくまで蕉風俳諧より至る、現代俳句です。 それでは十分ではないと思っています。 原点である「俳諧」こそ、その【俳】の文字にあるように とてもユニークな、日本が世界に誇るラ

          ライトハイク宣言 〜世界共通のライトヴァースを目指して〜

          2023年12月 選者紹介

          二次審査は今治文化協会所属の団体・個人によって行われます。 新しい文芸「ライトハイク」はその道のプロではなく、 一般市民目線での審査を大事にしているからです。 【今治文化協会】 昭和38年設立。約120の団体が所属し、伝統芸能からポップカルチャーまで幅広い分野で活動中。 2023年12月題に投句された作品を選するのは 今治俳句協会代表者 横田青天子 今治駅西集会所、乃万公民館、愛らんど今治で定期的な勉強会を実施。市や公民館主催の俳句大会への参加や協力。毎年、今治文化協会

          2023年11月題 優秀句

          上の句  弊会理事・林家たい平より 軽く押さえてくださいね 下の句 10選 好きと書いたノートの端 祖母がくれた急須のふた 注射の跡の優しいガーゼ  座布団の上の痺れた両足 AよりもFが難しい和音 仕事終りの妻のこめかみ 恋という字の終わりの点 恋の結び目解けぬように ゲラな上司の笑いのツボ 花嫁のなみだ拭くときは

          2023年10月題 最優秀句(3句)

          10月はオープン記念として特別に3句、選出いたしました。 上の句  凪良ゆうさん「汝、星のごとく」より 愛は優しい形をしていない ・・・こちらに結ぶ 下の句 最優秀句 3選 どこをつかむかは君しだい   しろごま  (寸評:林家たい平) 優しく掴める形をしたところも探せばあるでしょう。だけどそれでは愛はつまらない。あえて掴みづらいところを掴みにいったからこそ生まれる愛がある!そしてそこから愛以上の信頼が生まれる。 そんなことを思わせてくれる句。 抱きしめられぬ太

          2023年10月題 最優秀句(3句)