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最近見た映画(古いもの中心)

いやぁ、新しいのもいいけど古い映画って本当に素晴らしいですね。
最近のはVFXで4次元でも何でも表現できちゃうけど、そういう技術が確立されていない時代だからこそ、試行錯誤して細かい作業で作り出された努力が伺えて感動するし、つたない表現でも不気味の谷にひそむ違和感が妙に気になってしまったりで、かえって恐怖を煽ったりする節がありますよね。
今見るとデカイ近未来感コンピューター設備とか雑なオーパーツ的なものとかも魅力的に映ってしまったり。
そう考えると無理なく今に近づけてる『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ってほんと凄い。

最近見た映画ですね。『ニューヨーク1997』、ここから感想を綴っていきたいと思います。

1981年製作なので狙ったわけでもなく当然レトロなのですが、今見るとそれがまたなんともいえない空気感を出しています。
小島秀夫監督はこの作品を見て着想を得たようで、想像以上にメタルギアソリッドしてました。警察幹部役のリー・ヴァン・クリーフも最高にかっこいい。

カート・ラッセル演じるスネーク。見た目とは違って声が優しい。

<あらすじ>

犯罪率が400パーセントを超えたニューヨーク。米政府はマンハッタン島をまるごと高い壁で包囲して脱出不可能な監獄を作り、囚人をそこに詰め込んでいた。サミットに出席するため移動中の大統領専用機がハイジャックされ、大統領は脱出するもののマンハッタン島に墜落し拉致されてしまう。特殊部隊として活躍したが強盗罪で投獄されていたスネークに白羽の矢が当たり、大統領救出のため単身で無法地帯に乗り込んでいく…というお話。

激重い筋書きなのにたまに聞こえてくる珍妙な音楽とか個性あふれるたくさんの脇役とか。90分もないのにこれでもかと詰め込まれてて何度も見たくなる。しかもDVD特典がなんとジョン・カーペンター監督とカートラッセルのオーディオコメンタリーという素晴らしい内容でこれは続けてみるしかない!

そして敵方に「サウスパーク」のシェフでおなじみ、アイザック・ヘイズ。声しか知らないのに不思議となじんだ感じがしたのは、何度も聞いたあの声のせいらしい。あっさりとやられちゃうのですが、それもなんか彼らしいというか。
そしてこの作品、続編のLAもあるらしいのでそれも見てみたいと思います。


続きましては「クライマッチョ」。
クリント・イーストウッド監督デビュー50周年記念作品と銘打ったタイトルからは想像もできないほどのんびりとしたストーリーでちょっと意外でした。
調べてみると原作者の企画発案からものすごい年月がかかっていてキャスト都合によりお蔵入りになるなど様々な要因によって何度も中断したようで、クリント・イーストウッドがメガホンをとってからもコ口ナのおかげでスムーズにはいかなかったようです。

物語としては時々緊張感もあってでもゆるゆるとメキシコを旅しているようなロードムービー的要素が強いかな?人によって評価は分かれる作品だなあという印象です。

クリント・イーストウッドは齢90を越えているとは思えない姿勢の良さで、それなりに悲哀も感じさせつつ背中で語る感じの渋い男像を体現していました。
まだまだ若いもんには負けんぞと言わんばかりに女性や子供も虜にしてしまう御大のモテモテっぷりは流石です。

そしてそのクリント・イーストウッドの超絶色男時代の西部劇「夕陽のガンマン」。
セルジオ・レオーネとタッグを組み”ドル箱三部作”といわれたうちのひとつで、「荒野の用心棒」よりもこちらの方が勧善懲悪が分かりやすく楽しめるのではないかと思います。
そしてこの作品にも出演しているリー・ヴァン・クリーフが主役を食ってしまうほどに大活躍しています。いかにも悪役という感じの風貌なのだけど、必ずしもそうというわけではなくクリント演じる名無しの男と協力するようになるのですが。そのつかず離れずな関係がハラハラして最後には拍手を贈りたくなります。
そして素晴らしいエンニオ・モリコーネの音楽ですね。じんわりと心にしみわたるような繊細で哀愁漂うメロディがどの映画も共通して記憶に残ります。
この作品ではオルゴールの音色として繰り返し流れる曲があるのですがそれがまた…ああネタバレになってしまうので言えないのが残念過ぎる!

といったところで今から「続・夕陽のガンマン」を見ます。
その次は「ハロウィン」かな?忘れないように覚書。

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